奨学金の申請手続きの際、「給与所得」や「収入金額」、「所得金額」というような収入に関する用語がたくさんでてくると思います。
ただ、それらの用語の詳しい意味を知っている人は少ないため、収入に関するどの数字を申込基準(家計基準の目安など)と比べればいいか分からず困ってしまうのではないでしょうか?
そこで今回は、奨学金の収入に関する用語の意味の解説と、具体的な家計基準との比較方法についてお話していきます。
サラリーマンの場合(給与所得)
一般的な会社からの給料だけを貰っているサラリーマンの場合、奨学金の収入に関する判定基準はは源泉徴収票や、所得証明書(市役所でもらえるもの)などに記載されている「給与所得(給与所得控除後の金額)」の金額となります。
源泉徴収票で給与所得の額を確認する方法

源泉徴収票とは、毎年12月頃に会社からもらえる書類のことです。
この源泉徴収票には「支払金額」や「給与所得控除後の金額」、「所得控除の額の合計額」、「源泉徴収税額」などの欄があります、この中で奨学金の家計基準で用いられる「給与所得」にあたるのは「支払金額」となります。
所得証明書で給与所得の額を確認する方法

所得証明書は、市町村役場でもらえる書類のことです。
この所得証明書には色々な欄がありますが、会社員の人の場合、「収入内訳」のところに書かれている「給与収入」の金額が奨学金の家計基準で用いられる「給与所得」の金額になります。
自営業者の場合(所得金額)
自営業者の場合、 奨学金の収入に関する判定基準は確定申告書や所得証明書(市役所でもらえるもの)などに記載されている「所得金額」の合計の金額となります。
確定申告書で所得金額を確認する方法

確定申告書とは、毎年3月頃に税務署に提出する書類のことです。
この確定申告書にはたくさんの数字が並んでいますが、奨学金の家計基準で用いられる「所得金額」に当たるのは、確定申告書の左側の真ん中あたりにある「所得金額」の「合計」のところに記載されている数字となります。
所得証明書で所得金額を確認する方法

所得証明書は、市町村役場でもらえる書類のことです。
この所得証明書には色々な欄がありますが、自営業の人の場合、「〇〇年分合計所得金額」にかかれている金額が奨学金の家計基準で用いられる「所得金額」になります。
最後に一言
今回は、【奨学金手続】給与収入や所得の意味と具体的な確認方法についてお話しました。
日本学生支援機構の奨学金(貸与型)の場合、家計基準は比較的緩めですので多くの人が奨学金を利用することができると思います。
なお、日本学生支援機構の給付型奨学金については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。