奨学金(授業料免除)の申請志望理由の書き方でライバルに差をつける方法

奨学金や大学の授業料免除の申請志望理由(家庭の事情、経済状況)を書かなければならないんだけど、どうやって作文すればいいのかさっぱり分からない・・・

そうですよね。

私も初めて奨学金を申請しようとしたとき、一体何を書けばよいのか分からず、苦労した記憶があります。

特に申請すれば必ず合格するというわけではない給付型や無利子(第一種)を希望している場合、申請理由が選考材料になる可能性もあります。

でも大丈夫です。

5つのプロセスに分けて少しづつ文章を組み立てていくという方法を知っていれば、作文が苦手な人でも相手に伝わる文章を簡単に作り上げることができます。

この記事では、そんなライバルに差がつく奨学金や授業料免除の申請理由の具体的な書き方について、詳しくお話していきます。

>>200字以内の申請理由の参考例文はこちら

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奨学金の合格率を上げる志望理由の文章を書くコツ

具体的な奨学金志望理由の書き方をお話する前に、奨学金の合格率を上げるためのコツにしてお話ししておきます。

まず、第二種奨学金のような申請すればほとんどの場合に合格することができるものではなく、大学の授業料免除や無利子の第一種奨学金といった競争率の高いタイプの奨学金に申請する場合、ネットなどに掲載されている申請理由をそのまま書き写してしまうと、それだけで申請書類を審査する担当者の印象が悪くなってしまうことがあります。

なぜなら、第一種奨学金に合格するためには、有利子の第二種奨学金に必要な「奨学金が必要となる経済的な理由」や進学に対する強い意志やその志望理由」だけではなく、「奨学生が学校を卒業した後の将来性」といった要素も必要になってくるからです。

奨学金の審査担当者は、何百、何千という申請書に目を通していますので、ネットなどに記載されているようなありふれた例文は何度も何度も目にすることになります。

ここで考えなければならないことは、もしあなたが奨学金の審査担当者になった場合、そのような単にコピペした理由を記載している人をするかということです。

申請理由でライバルに差をつけるためには、あなただけのオリジナルかつ、必要な情報が明確かつ簡潔に記載されている申請理由を作成する必要があります。

ここまでお話するとネットに記載されている志望理由をそのまま書き写しただけでは第一種奨学金に合格しづらいということは理解できると思います。

このことを知っているかどうかが、大学の授業料免除や第一種奨学金のような競争率の高い奨学金に合格できるかどうかの鍵を握っていますので、しっかりと頭のなかに入れておいてくださいね。

家庭の事情や経済状況の具体例

まず、私が第一種奨学金の申請に使った志望理由の例文を見ながら、奨学金の理由のイメージを掴んでいきましょう。

私の父は58歳で自営業をしていますが収入が不安定な状況で、保育士である母は祖父母の介護のため、来年の春で退職する予定です。家族の収入が減少するため、今後、家族が一人暮らしの私に仕送りできる金額は月8万円程度が限界の見込みです。このままでは、年間150万円以上かかる学費や生活費をまかなうことができないため、無事に大学を卒業できる見通しが立ちません。そこで私は貴機構の奨学金により学費等を工面したいと考えています。

なんとなくイメージがつくとは思いますが、奨学金を借りるということは・・・

  • 何らかの理由で学費や生活費が払えない
  • または、学費を払えなくなる可能性がある

ということが主な志望理由になります。

つまり、

  1. 「・・・という経済的な家庭事情がある。」
  2. 「よって、学費・生活費が足りず、このままでは、無事に卒業できそうにない。」
  3. 「だから、奨学金が必要である」

という流れで奨学金の申請理由を書いていくことになります。

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奨学金の志望理由を簡単に書き上げる5つのステップ

前のページでお話したことをふまえると、以下の5つのステップを考えていけば、一般的な奨学金の理由が完成する事になります。

これから奨学金の理由を書く人は、一度このステップを試してみてください。

【STEP1】あなたが奨学金を必要とする家庭の経済的な理由は何ですか?

  • 家族の収入が少ない
  • 家族の収入が減少または増加しない傾向にある
  • 両親が共働きだったが一方が働けなくなった
  • 家族や兄弟が多い
  • 家族が介護や病気の看病を必要としている
  • 片親や孤児である
  • 家庭の教育方針
  • 親が借金(住宅ローンやカーローンなど)を抱えている
  • 親の援助が少ない
  • 親に迷惑をかけたくない

【STEP2】奨学金が借りれなかったらどうなりますか?

  • 進学が出来ない
  • 学校をやめることになる
  • 学業に励みたいのに、アルバイトをしなければならなくなる
  • いつまでも親に迷惑をかけたままになる

【STEP3】奨学金をどのように使っていくのか?

  • 学費の工面に使う
  • 生活費をアルバイトではなく、奨学金で賄う
  • 夢を実現させるために使う
  • 留学をするための資金として使う

【STEP4】箇条書の申請理由を文章に組み立てる

  1. 私の父は58歳で自営業。収入が不安定。保育士である母は祖父母の介護のため、来年の春で退職する予定。家族の収入が減少するため、今後、家族が一人暮らしの私に仕送りできる金額は月8万円程度が限界。
  2. このままでは、年間150万円以上かかる学費や生活費をまかなうことができない。無事に大学を卒業できない。
  3. 奨学金を学費に使う。

そして、このSTEP1~3の要素を取り入れながら文章をつなげてみると、ざっくりとした文章が出来てくると思います。

私の父は58歳で自営業をしていますが収入が不安定な状況で、保育士である母は祖父母の介護のため、来年の春で退職する予定です。家族の収入が減少するため、今後、家族が一人暮らしの私に仕送りできる金額は月8万円程度が限界の見込みです。このままでは、年間150万円以上かかる学費や生活費をまかなうことができないため、無事に大学を卒業できる見通しが立ちません。そこで私は貴機構の奨学金により学費等を工面したいと考えています。

ちなみに、日本学生支援機構に提出する場合、文字数を200字以内にする必要があります。

【STEP5】誰かに読んでもらってチェックする

最後に書き上げた奨学金の理由をあなたやあなたの家族ではない誰か別の人に読んでもらいましょう。

ここで、事情の知らない担当者があなたの書いた申請理由を読んだ時に、違和感なく内容を理解できるかどうかを確認します。

学校の先生に読んでもらうのがベストでしょう。

その他にも、インターネットの掲示板などで文章の添削をしてもらっている人もいます。

これもいい方法ですから、是非活用してみてください。

■Yahoo掲示板
>>http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp

■@nifty教えて広場Q&A
>>http://oshiete1.nifty.com/qa6379214.html

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奨学金の合否審査に関する問Q&A

最後に、奨学金の申請理由を書いているときに、多くの人が感じている3つの疑問についてお話します。

【疑問1】日本学生支援機構の奨学金の合否判定基準は何ですか?

まず、第一種奨学金(無利子)は学力基準(学校側が成績の平均値を記入)と家計基準(所得証明を提出)を元に判定されます。

詳細な判定基準は、こちらの記事が参考になります。

大学で奨学金の貸与を希望する方へ|日本学生支援機構

ただし、書類や数値では伝わらない家庭の事情もありますので、もしそういった事情がある場合は、必ず明記しておきましょう。

例えば・・・

  • 学業に専念したいため、入学してからはアルバイトをしない予定。(家計基準)
  • 教育方針として、大学の学費や生活費の援助はしてもらえない。(家計基準)
  • 自営業の手伝いをしていたため、所得証明上は収入があったが、進学後はそれができないため学費を捻出することができなくなる。(家計基準)
  • 下の兄弟の学費を考えると援助はしてもらえなくなる。(家計基準)
  • 3年性になった時に病気で半年間入院し、成績が下がってしまった時期があったが、退院後は遅れを取り戻した。(学力基準)

また、第二種奨学金(有利子)の場合は、第一種奨学金(無利子)のように決まった定員があるわけではなく、ほとんどの人がもらえる奨学金なので、申請理由についてさほど気にしなくてもよいでしょう。

高校教師、奨学金担当をしております。

2種ですので、さほど気にしないでいいと思います。要は家計が苦しいことをアピールすればいいんです。それだけ。

引用 奨学金の希望理由 – 大学・短大 – 教えて!goo

日本学生支援機構以外の奨学金の判定基準について知りたい方は、こちらの文献が参考になります。

奨学生選考重視基準|平成22年度奨学金事業に関する実態調査

【疑問2】スカラネットの申し込みで成績表を提出しないのに、どうやって学力基準(成績表の平均値)を満たしているか判定しているのでしょうか?

奨学金の申込書(スカラネット)で、学校の教員が入力する『推薦』という生徒の成績を入力する欄があります。

その成績推薦欄に書かれた数値を元に、学力基準を満たしているかどうか判定されます。

【疑問3】奨学金を申請するにあたって注意した方がいいことはありますか?

奨学金は教育ローン(=借金)であり、担当者は学力基準や家計基準だけでなく、貸し出した奨学金が学業のために使われ、卒業後には就職することができ、その結果奨学金が返済されるかどうかについて、目の前にあるあなたが提出した申請書類で確認しています。

以下に奨学金の申請で不合格になるパターンをいくつか紹介しておきますので、反面教師として活用してください。

  • 申請理由の内容が薄すぎたり、少なすぎる(1~2行など)
  • とにかくお金がない事や国の悪口などを連呼、その他建設的でない内容を申請理由にしている
  • 倶楽部やサークルに励みたいのでアルバイトができない(学業優先でアルバイトができないならOK)
  • 世帯収入が家計基準を大きく上回っている
  • 成績が学業基準を大きく下回っている
  • 提出期限に間に合わなかった
  • 必要なはんこが捺印されてなかったり、連帯保証人の欄が空欄

ここまでこの記事をしっかりと読んでいる人は、こんなことをしないと思いますが、念のために書いておきました。

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学力基準や家計基準が合格基準に満たない場合の対処法

学力基準や家計基準がギリギリの場合は、この奨学金を申請する理由が合否のカギを握ります。

その理由は、担当者の立場に立ってみると分かりますが、奨学生採用の人数が制限されている状況で、同じ学力、家計基準の人がいた場合、何をもってどちらを採用するか判断するのかというと、奨学金の申請理由しかありません。

なので、学力基準や家計基準がギリギリの場合は、これまで話した内容に加えて、これらの項目について検討してみてください。

学力基準がギリギリ(足りない)場合の書き方のポイント

学力基準がギリギリだった場合は、成績表の在学期間中に勉強をしたくても出来なかった理由はないか考えてみましょう。

  • 病気で長期入院したため、学校に行くことができていなかった
  • 家計を助けるために、勉強する時間を削ってアルバイトをするしかなかった
  • クラブ活動と勉強の両立を図っていた(クラブ活動の実績があれば記入する)
  • 両親が離婚し、精神的に落ち込んでいた時期があった
  • 家族の介護(看病)のため、勉強する時間がなくなっていた
  • 短期留学したため、学校の成績は低くなっている
  • 進学先に自分の才能を活かせる学科がある

家計基準がギリギリ(超えそう)場合の書き方のポイント

家計基準がギリギリの場合、今の家計があまり苦しくなくても、学費や進学後の生活費に困る理由がないか考えてみましょう。

  • 不景気で父親の給料は減少傾向が続き、ボーナスもカットされる可能性がある
  • 今後老齢の祖父母の介護が必要になるため、出費が増えると思われる
  • 家庭の教育方針で、高校を卒業した後の学費や生活費は自分で賄わなければならない
  • 1才下の弟が専門を生かせる私立大学に入学を希望しており、将来の出費が増えることが予想される
  • 外国に留学することを目的に進学するので、留学費用を用意する必要がある
  • 安い国立大学という選択肢もあるが、自営業の父を手伝うため通える範囲の私立大学に行く必要がある

ここで考えた理由はあくまで補助的な役割を担うものです。

基本的には上で紹介した一般的な奨学金の書き方の流れで書き上げた理由をメインとして、その理由に付け足す感じでまとめていきましょう。

この場合の奨学金の一例を紹介しておきますね。

私は自宅から通学していますが、家計が苦しく、両親への経済的負担を少しでも減らしたいと思い奨学金を申請しました。私の家は、父の勤める会社が何年も給与据え置き、ボーナスカットという状況にあり、住宅ローンが重い負担となっています。パートをしている母に無理をさせないためにもアルバイトをしたいのですが、通学に時間がかかるため、良いアルバイトはなかなか見つかりません。家族の苦しい状況を少しでも改善するために奨学金の支給を希望いたします。どうぞよろしくお願いします。

もし、家計基準を上回っているのに奨学金を申請したい場合は、このように書いてもよいでしょう。

私の家は、家計に余裕がないという状態ではありません。しかし、東京での独り暮らしは生活費が掛かります。私自身は、欲しい物は自分で働いて稼いだお金で買えという両親の教育方針によって、高校生になってから様々なアルバイトを経験してきました。従って、けっしてアルバイトが嫌いではありませんが、大学4年間で司法試験に合格するという目標を実現するため、出来る限りアルバイトは控えたいと思っています。そこで、奨学金の申請を決意しました。贅沢な願いと思われるかもしれませんが、何卒ご理解のほどお願いいたします。

ポイントは、嘘偽りなく、明確に今あなたが置かれている状況を表現することです。

あとは、担当者がどのように判断するか、その判断を待つしかありません。

最後に一言

今回は、ライバルに差をつける奨学金の申請志望理由の書き方についてお話しました。

ここまでの手順に従って奨学金や授業料免除の申請理由を書くことができれば、相当良い申請理由が出来ていると思います。

これまであまり作文をしてこなかった人も多いかと思いますが、作文力は奨学金を受け取るためのものだけではなく、大人になってからいろんなシチュエーションで活かせる能力です。

奨学金を受け取らないと大学に行くことができないこの状況は少し嫌な思いをするかもしれませんが、この骨の折れる作業をすることによって、大人になってからもとても役立つ作文力が身につくきっかけを与えてくれました。

何事も前向きに捉えて、これからも人生を楽しんでいってくださいね。

なお、奨学金の書き方についてはこちらの記事も参考になると思いますので、ご参考まで。

>>奨学金申請理由の参考例文まとめ

>>スカラネットの下書きや入力に役立つ情報まとめ

それでは!

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