【奨学金継続願】理由の例文とスカラネット手続き方法まとめ

日本学生支援機構で奨学金を借りた場合、毎年12~1月頃に学校を通じて「貸与額通知書」が送られてきますので、学校に指定された締め切り(1月末ごろ)までにスカラネット・パーソナルで貸与額通知書に載っているIDとパスワードを使って「奨学金継続願」を提出する必要があります。

この奨学金の継続願の提出は、奨学金を借りている全員が行わなければならないもので、もしこの継続願を提出しなかった場合、来年4月以降の奨学金が「廃止」になってしまいます。

奨学金がなければ学生生活が続けられないという状況にある学生にとって、この奨学金継続願はこれからの大学生活を左右するほど重要な意味を持っていますので、継続願がちゃんと受理されたかどうかまで、自分でしっかりと確認していくことが大切です。

そこで今回は、日本学生支援機構の奨学金継続願について、下書き用紙の記入からスカラネットパーソナルを使った提出方法、そして提出結果の確認方法まで、ステップごとに詳しくお話ししていきます。

スポンサーリンク

【STEP1】必要書類を準備する

奨学金の継続願を提出するためには、学校で受け取ることができる「貸与額通知書」や「下書き用紙」などの書類が必要です。

これらの書類は、12月から1月中旬頃に、学校の奨学金担当窓口などで受け取ることが出来ます。

ここで注意して置かなければならないことは、これらの書類は直接奨学金を借りている学生のところに送られてくるとは限らず、学校によっては掲示板にこれらの書類の受け渡し日時や場所などが記載され、そこに行った人しかそれを受け取ることができないという場合もあります。

継続願の提出時期(12月頃)が近づいてきたら、奨学金関係の情報が張り出される掲示板をチェックしたり、奨学金担当窓口の人に直接聞いたりしてみることをおすすめします。

この他にも、次のステップで紹介する下書き用紙の所得の記入の際に使う「家計を支えている人(父、母、祖父、祖母)」の所得が分かる書類(会社員の場合は源泉徴収票、自営業者の場合は確定申告書の控えなど、提出はしないためコピーでOK)を準備しておいてください。

【STEP2】下書き用紙に必要事項を記入する

奨学金の継続願は、WEB上にあるスカラネットパーソナルというシステムを使って提出していきます。

出典)スカラネットパーソナル|日本学生支援機構

ですがその前に、先程受け取った書類の中にある「継続願入力準備下書き用紙」という書類に、スカラネットパーソナルで入力していく内容を、予め下書きしていきます。

この下書き用紙のサンプルフォーマットは、以下のサイトで配布されていますので、事前に準備しておきたい場合、こちらを参考に作成しておくといいでしょう。

下書き用紙の参考フォーマット(PDFファイル)

経済状況の「収入合計」と「支出合計」の差額について

奨学金の継続願の申請では収入と支出について記載するところがあると思います。

普通に生活していれば、「収入>支出」または「収入=支出」になっているはずですから、そうなるように意識しながら書きましょう。

「収入<支出」や「収入>>支出」になっている場合は、学校の奨学金担当の人から連絡が入り、訂正・再提出を求められることになります。

専門学校で奨学金の担当をしています。収支の差のチェックは、今年度から始まりました。まず、収入よりも支出が多い場合は論外なので(計算が合わないから)絶対に訂正してもらいます。逆に支出よりも収入の方が多い場合ですが、36万以上の差がある人は、継続になっても面談をして「辞退」もしくは「減額」を勧めることになっています。そのうち、奨学金の担当者から連絡があると思いますよ。

出典 奨学金の事で質問何ですが、1ヶ月前に、友達が・・・|Yahoo知恵袋

落ち着いてよく考えてみれば分かると思いますが、収入から支出を差し引いた額が大きくプラスとなっていて、その差額が現在借りている奨学金の年額よりも大きいような場合、継続願の審査担当者は、「奨学金を継続する必要が無いのではないか?」、または「奨学金を減額したほうがいいのではないか?」という風に感じてしまうでしょう。

逆に、収入から支出を差し引いた額が大きくマイナスとなっていて、奨学金の貸与額を加えても家計がまだ大きくマイナスになっている場合、「奨学金の貸与額を増やしたほうがいいのでは?」と担当者は心配してしまいます。

だから、収入と支出の差額に大きく開きがある場合は、担当者から確認の連絡が来たりすることがあるというわけです。

実際のところ、この差額がおおよそ36万円を超えてくると、学校側の奨学金担当者から連絡が入り始めたりします。

このような事にならないように、適度な「収入>支出」か「収入=支出」のレベルになっているか必ずチェックしましょう。

よく質問を受ける内容としては、奨学金の一部を卒業後の奨学金の返済のために貯金しているという場合に、それを収入・支出内訳表のどの項目に記載すればいいのかということ。

普通であれば貯蓄という支出の費目があるはずなのですが、申込の説明書などにはそれが記載されていないので迷ってしまいますよね。

もし、その貯蓄額が奨学金貸与額の1~3割程度なのであれば、適当な費目に計上してしまいましょう。

奨学金申請時や前年度の継続願の収支に対して、それらの費目に大幅な増減がない限り、そのやり方で通っていくと思います。

ただし、その奨学金返済のための貯蓄額が奨学金貸与額の6割以上なのであれば、奨学金の減額(ワンランク下のコースに変更など)を検討し、貸与額そのものを減らすことで負債総額を抑える方がいいかもしれません。

特に有利子で借りている場合は、なるべく奨学金を借りないほうが返済総額が減りますので、そのあたりはしっかりと検討した方がいいでしょう。

スポンサーリンク

「あなたの経済状況」や「学生生活の状況」の記入と例文

この奨学金の継続願の下書きをしている時に困ってしまうのが、200字程度で記入する必要がある「あなたの経済状況」や「学生生活の状況」という項目だと思います。

まず、「あなたの経済状況」という欄については、一番最初に奨学金に申込んだ際に書いた申請理由を思い出しながら記入していくといいと思います。

奨学金の申請理由の例文はこちらにまとめてありますので、ご参考まで。

>>【家庭事情、経済状況】奨学金の申請理由の例文まとめ

>>ライバルに差をつける奨学金(授業料免除)申請理由の5つの書き方

なお継続願の場合、かなり細かい収入や支出の金額まで記載する欄がありますので、その具体的な金額を「あなたの経済状況」の中に記載しておくといいと思います。

「学生生活の状況」については、例として「ボランティア等の社会参加」などの課外活動が挙げられていますが、そこまで積極的に課外活動などに参加している人は少ないと思います。

それに当てはまる例があればそれについて詳しく書けばOKですが、もしそのような例が思いつかない場合がほとんどでしょう。

そのような場合は、「特にありません」ではなく、「現在は学業が忙しく参加できていませんが、時間があれば参加したいと考えています」と書いたほうが良いでしょう。

課外における活動の参加(サークルやクラブ活動、委員会など)については、「授業が終わった後、図書館で予習や復習、興味のある文献の調査などをしていました」とか、「興味のある研究室を訪問し、教官や先輩に話を聞いていました」など、学業に関する内容について事実をたくさん書いていきましょう。

また、実家の家業を手伝うことで、家族の生活を助けているなどでも良いですし、クラブ活動や学祭の実行委員などについても書いてもよいでしょう。

出来れば、「それらの活動を通して、どのような経験をしてどのようなことを学んだのか」ということについて書くことができればいいでしょう。

学生生活の状況の例文その1

厳しい家計を助けるためアルバイトをしており、多忙な母に代わって家事もこなしました。家の外では地域のボランティア活動にも積極的に参加しました。アルバイトや家事に力を入れる一方で、将来に向けて語学の資格取得のための学習にも計画的に取り組みました。これらをこなしつつ、大学の授業は成績を落とさないよう、予習と復習は時間をかけておこない両立しました。どれも集中してやり遂げ、充実した学生生活でした。(195文字)

学生生活の状況の例文その2

現在学業だけでなく、クラブ活動を積極的に取り組んでいます。競技向上だけでなく人間形成にも大いに努力しています。また、学友会にも所属し学内活動の支援に努めています。さらにこれからの語学・観光系の資格取得の為に勉強しています。学業、学生生活の助けとして本奨学金制度を活用させていただければと思っております。(151文字)

学生生活の状況の例文その3

大学の授業に関しては95%以上出席できており、単位は前期で4単位取得済み、後期については更に4単位取得できる見込みです。その他に、私は社会人のソフトテニスクラブに所属し、大学生とは別の社会人の試合に参戦しています。先日の県大会では、念願の優勝を勝ち取ることができました。まわりにいるのは自分より年上の人達なので、そういった人とどうコミュニケーションを取ればいいのかを学ぶ良い場所だと感じています。(198文字)

学生生活の状況の詳しい書き方が知りたい場合は、下記の記事が参考になると思います。

>>【奨学金】学生生活の状況の書き方と例文まとめ

「就学の状況」の記入について

就学の状況の記入については、授業にちゃんと出席した人や、学業に熱心に取り組んだ人は「全部もしくはだいたい出席した」とか「熱心に取り組んだ」などにチェックするだけでOKで、特に何かを作文する必要はありません。

ですが、あまり授業に出席できなかった人や、学業に対する取り組みが不十分だった人は、その理由を200字程度で記入していく必要があります。

というのも、奨学金は「留年せずに学校を卒業できる」ことを前提としているため、留年してしまうようなレベルで単位を落としている場合、奨学金が打ち切られる可能性があるからです。

>>知らないうちに奨学金停止の3つのパターン(進学届、継続願、成績不振)

具体的なボーダーラインについては不明ですが、「留年するかどうか怪しい」場合は、その理由をちゃんと記入しておいたほうがベターでしょう。

例えば、一時的に病気や事故、家の事情などで学校に行けずに、少し単位を落としてしまったなど、そういうことがあれば以下のような感じでその理由と、今後それをどのように取り戻していくのかということについて具体的に記載しておくと良いでしょう。

就学の状況の例文

学業に関して、交通事故で入院したため2周間ほど学校を休んでしまいました。現在のところ、予定より単位取得数が少なくなっています(前期は2単位)が、後期は多めに授業を選択(6単位)する予定です。現在のところ、後期分の授業の欠席はなく、今年度は当初予定の8単位を取得できる見込みです。(139文字)

日本学生支援機構は、学校側から単位の取得状況などを確認することができますので、嘘はつかずに留年が怪しい場合は、その理由をきちんと記載し、これからしっかりとやっていきいますというようなことを記入していきましょう。

下書き用紙の記入が完了したら、次はパソコンなどでスカラネットパーソナルにアクセスしておこなう正式な手続きを行なっていくことになります。

スポンサーリンク

【STEP3】スカラネットパーソナルで奨学金継続願を提出する

奨学金の継続願は、WEB上にあるスカラネット・パーソナルで正式に提出していきます。

出典)スカラネットパーソナル|日本学生支援機構

スカラネットパーソナルにアクセスする時に必要となるユーザIDとパスワードは、先ほどお話した12~1月中旬頃までに大学などで受け取ることができる貸与額通知書に記載されています。

もしそれをなくしてしまった場合は、大学などで再発行、またはIDやパスワードのみ教えてもらえると思いますので、ご心配なく。

基本的に、スカラネットパーソナルでの入力内容は、前のページまでに作成した下書き用紙に記入した内容をそのまま入力していく形になりますので、完成した下書き用紙を手元に準備しておきましょう。

なお、具体的なスカラネットパーソナルでの入力方法については、以下のサイトがわかりやすくて参考になると思います。

>>継続願入力マニュアル(大学作成)|立命館大学

【STEP4】奨学金継続願の結果の確認方法

日本学生支援機構の奨学金の継続願のわかりにくいところは、インターネット経由での提出なので、ちゃんと継続願が提出できたのかどうか不安になってしまうと思います。

奨学金の継続願がきちんと受理されたかどうかを確認する方法としては、スカラネットパーソナルの「奨学金継続願提出」画面で、奨学生番号ボタンの右側に「提出済」が表示されている場合は、先程までのステップでちゃんと継続願が提出されたということになります。

逆に、「提出済」の表示が無い場合は、ちゃんと提出ができていないことになりますので、もう一度、STEP3の内容を行なってください。

稀にネット環境がよくなかったりする場合に、上手く手続き処理がなされないこともありますので、上記の方法でちゃんと入力が完了しているかどうかチェックしておきましょう。

なお、奨学金継続願の合否については、継続願を提出すれば、よほどの理由がない限り継続される場合がほとんどですので、引き続き「奨学生」として認められた場合、処置通知などのはがきが届くことはありません。

処置通知は、継続願の審査結果が「継続」以外の場合(廃止、停止、警告、激励)に送られてきます。

廃止、停止、警告、激励などの処置を受けた場合にどうなるのかについては、こちらの記事をご覧ください。

>>知らないうちに奨学金が停止になってしまうパターンまとめ

では、審査結果が「継続」の場合、その結果をどうやって確認するかというと、今までどおり4月中旬に4月分の奨学金が振り込まれたのが確認できればそれでOK。

大学によっては年度初めの奨学金が4月分と5月分を合わせて5月中旬に振り込まれる場合もありますので、その場合は、日本学生支援季候のホームページか、または大学の奨学課などに確認してください。

>>奨学金の振込予定日|日本学生支援機構

スポンサーリンク

よくある質問Q&A

奨学金の継続願でよく質問される内容についてQ&Aを掲載しておきます。

Q;奨学金を継続するかどうかの判断は誰が行っているのですか?

奨学金の継続願を提出する際に気になることといえば、「一体誰がその合否を判断するのか?」ということだと思います。

継続願を提出する段階で、少しでも継続する確率を上げておくためには、奨学金の継続しさがどのような順序で行われるかを知っておくほうがいいと思います。

パソコン(スカラネット・パーソナル)で提出した奨学金の継続願は、まず、学校の奨学金担当者が以下のポイントをチェックしていきます。

  1. 人物について・・・生活全般を通じて態度・行動が奨学生にふさわしく、奨学金の貸与には返還義務が伴うことを自覚し、かつ、将来良識ある社会人として活躍できる見込があること。
  2. 健康について・・・今後とも引き続き修学に耐えうるものと認められること。
  3. 学業について・・・修業年限で確実に卒業又は修了できる見込があること。
  4. 経済状況について・・・修学を継続するため、引き続き奨学金の貸与が必要であると認められること。

引用)「奨学金継続願」の提出(入力)手続きについて|日本学生支援機構

それらの項目について大学の奨学金担当者がチェックし、奨学金申請時と大きな差異がなければ、「現状維持」といった内容のデータを大学担当者から日本学生支援機構に送ります。

来年度以降は、日本学生支援機構がその結果を元に奨学金を振り込みます。

奨学金の適格認定の流れ

出典 「奨学金継続願」の提出(入力)手続きについて|日本学生支援機構

ここで意識したいことは、継続願の合否の大部分は大学の担当者が決めているという点です。

継続願の理由なども、全く赤の他人ではなく、地域的に近い大学の担当者がチェックする事を意識しながら書いておきましょう。

地域的に近い場所に住んでいる人がチェックしますので、そこそこローカルな話題(ボランティアや発表会、イベント、バイト、地元の経済状況など)も理解してもらいやすいと思います。

Q;奨学金継続願を提出(入力完了)した後、間違いに気がついてしまったのですが、修正や訂正をすることはできるのでしょうか?

基本的にはスカラネット・パーソナルで継続願を提出した後に、提出した内容の訂正または修正を奨学生自身で行うことはできないと思います。

ですが、その間違いの内容が奨学金の継続に際して重大な影響を及ぼすような場合、各学校の奨学金担当窓口に行って、担当者にその旨を伝えることが先決です。

修正や訂正ができるかどうかはその担当者、または担当部署が判断することです。

しっかりと事情を説明して、誠心誠意、訂正してもらえるようお願いしてみてくださいね。

Q;継続願をするためのスカラネットのログインIDやパスワードが分からなくて(日本学生支援機構から届いた封書をなくしたなど)困っている

日本学生支援機構の奨学金を受け続けるためには、スカラネットパーソナルで継続願を出す必要がありますが、以前日本学生支援機構から届いた封書や書類などをなくしてしまった場合、スカラネットパーソナルのユーザーIDやパスワードが分からなくて困ってしまいます。

そのような場合は、まず、各大学の奨学金担当窓口の担当者に相談してみてください。

この窓口の担当者に相談するという方法は、これまでにあなたと同じようなトラブルに陥った人が過去にもいて、その時にいい解決策を見つけているかもしれませんし、その他にも、日本学生支援機構に直接問い合わせてみてくれるなど、何らかの解決策を提案してくれるはずです。

ですので、まずは各学校の奨学金担当窓口の人に相談してみてください。

ちなみに、今回のケース(スカラネットパーソナルでの継続願)の場合、ユーザーIDやパスワードがわかっていなくても、「奨学生番号」と奨学金が振り込まれている「口座番号」が分かれば、以下の「新規登録」や「ユーザーID・パスワードを忘れた場合」というところから発行することができますので、参考まで。

スカラネットパーソナルのログイン画面

出典)スカラネットパーソナル-ログイン|日本学生支援機構

最後に一言

今回は、奨学金継続願の理由例文とスカラネット手続き方法まとめについてお話ししました。

この記事を読んでいただければ分かっていただける通り、奨学金の継続願いはよほどの理由が無い限り、そのまま受理されます。

ですが、適当なことを書いていると万が一ということもありますので、しっかりと手続きを進めていきましょう。

それでは!

タイトルとURLをコピーしました