奨学金を返済免除する3つの方法(日本学生支援機構)

奨学金の返還免除の通知 滞納返済できない

日本学生支援機構には、奨学金の返済免除制度があることをご存知でしょうか?

実際に私の場合、大学院で借りていた第一種奨学金の返済が半額免除になったという経験があります。

もし、これから日本学生支援機構で奨学金を借りる予定、または現在奨学金を借りて大学などに通っているという段階あれば、卒業後の返済の段階で数百万円得する可能性があります。

この記事では、奨学金返済免除の種類や申請手続き、選抜審査に合格するためのコツなどについて、詳しくお話していきます。

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奨学金の返済が免除される3つのパターン

さっそく、日本学生支援機構の奨学金の返還を免除することができる3つのパターンについて、詳しく説明していきますね。

【パターンその1】死亡又は精神若しくは身体の障害

まず一つ目は、本人が死亡し返還ができなくなったときや、精神若しくは身体の障害により労働能力を喪失、又は労働能力に高度の制限を有し、返還ができなくなったときに、奨学金返還免除願などの書類を提出すれば、借りていた奨学金の返還を全額または一部免除してもらえます。

具体的には、まず日本学生支援機構に問合せをすると奨学金返還免除願などの書類を送ってもらえます。

その書類に記入し、必要な公的証書など(HPに記載有)を添付して送り返すことで日本学生支援機構で審査が行われ、その後、審査結果が通知されます。

詳しいことを知りたい方は、こちらの日本学生支援機構のHPをご覧ください。

>>死亡又は精神若しくは身体の障害による返還免除|日本学生支援機構

【パターンその2】返還特別免除(全額)

大学院で日本学生支援機構の第一種奨学金を借りていた奨学生が、政令に定められた教育又は研究の職に就いた場合に適用されるのが返還特別免除です。

たとえば、大学院を卒業後、

  1. 小・中・高校などの常勤の先生
  2. 高等専門学校の常勤の先生
  3. 大学の助手以上の職や常勤講師
  4. 少年院で勉強を教える職
  5. 文部科学大臣の指定の試験所などで教育又は研究を行う職

これらの職に就くと、返還特別免除に当てはまる可能性があります。

具体的には、大学院に2年以上在学、その後大学院を修了後2年以内に免除職に就職、そして先ほどの免除職に通算して15年間在職するとこの返還特別免除(全額免除)を受けることが出来ます。

手続きの方法は、大学院を修了後1ヶ月以内に返還特別免除のてびきに入っている「奨学金返還特別猶予願」を提出し、就職後2年以内に「職就職届」、そして全額免除に必要な15年の在職期間に達したときに「奨学金返還特別免除願」を提出すればOK。

もし途中で免除職を退職したりした場合は、普通の奨学生と同じように、その時点から奨学金の返還が始ります。

上記の職に就く可能性がある場合は、日本学生支援機構のHPで詳細について確認しておきましょう。

>>教育又は研究の職に係る返還免除(廃止)|日本学生支援機構

※注意、この制度の対象となる人は、平成15年度(2004年3月31日)以前に大学院の第一種奨学生に採用となり、奨学金の貸与を受けた方となっており、現在奨学金を貸与されている方は対象外となります。

【パターンその3】特に優れた学業による返済免除(全額、半額)

大学院において第一種奨学金の貸与を受けている奨学生が、在学中に特に優れた業績をあげたときに適用されます。

返済免除額は全額と半額の2種類で、奨学生全体の約2割(推定)が全額または半額免除となります。

基本的には在学中の学内選考さえ突破すれば半額免除は確定し、その中で特に優秀な人は全額免除になっていきます。

ここでのポイントは、全額免除は本当に優秀な人しか選ばれないのですが、半額免除であればたとえ勉強ができなくても、性格的に人当たりが良かったりして、教授から推薦を受けられさえすれば、それだけでも学内選考を突破できる(半額免除になる)可能性があります。

ですので、「私には絶対無理だ・・・」とは思わずに、一度この特に優れた学業による返済免除制度の内容を確認しておくことをおすすめします。

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特に優れた学業による返済免除とは?

まずはじめにお話しておきたいことは、奨学金の返済免除という制度がどうして存在しているのかというと、日本学生支援機構(育英会)はこのように説明しています。

大学院において第一種奨学金の貸与を受けた学生であって、在学中に特に優れた業績をあげた者として本機構が認定した場合には、貸与期間終了時に奨学金の全部または一部の返還が免除される制度です。

引用)日本学生支援機構ホームページ

簡単に言うと、日本学生支援機構の第一種奨学金を借りている学生で、学内や学外ですぐれた実績をあげれば、奨学金を返さなくていいですよ~って話です。

奨学金を借りている生徒にとっては、学業に励むモチベーションになりますし、日本学生支援機構としても奨学金を借りている学生が世間に認められる結果を残してくれれば、奨学金制度が役に立っていることの証明にもなります。

つまり、奨学生にとっても、日本学生支援機構にとってもWIN・WINな制度なのです。

ただ、私はこの制度のことを、最初から知っていたわけではなくて、返済免除の締め切り間際のところでたまたま友達から教えてもらいました。

もっと大々的にこの返済免除の制度についてちゃんと説明していてくれれば・・・

と思いましたけど、私がこの返済免除(半額)に通ったのは、この制度のことを知っている人が少なかったからということもありますが(苦笑)

逆に言うと、早い段階から奨学金の返済免除も視野に入れて、学業に励んだりすれば全額免除も夢ではありませんよ。

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返済免除の申込み時期

日本学生支援機構の返済免除の申込み時期は、大学院を卒業する年末から年度末にかけて、各大学の総務で募集されます。

例えば、私が通っていた三重大学の場合は、年始にこの返還免除に関する書類が総務掲示板にひっそりと張り出されいました。

奨学金の返済免除への申込みのお知らせは個別に送られてくるようなものではありませんので、大学院を卒業する年度の年末・年始は総務の掲示板に注意して、奨学金免除のチャンスを逃さないようにしておきましょう。

返済免除の合格枠

気になるのは、奨学金返済免除の合格枠がどれぐらいあるのかということです。

色々と調査したところ・・・

  • 大学、そして各学科ごとに返済免除の枠が決まっている
  • 返済免除となる割合(全額+半額)は、奨学金を借りている人のうちの2割程度

という感じです。

ということは、奨学生のうち5人に1人が返済免除の可能性があるということ。

周りの奨学生を見渡してみて、あなたが成績優秀な方である、または、教授からの推薦を受けられ、学内選考を突破できる可能性があるという状況であれば、奨学金の返済免除を意識した方がいいと思います。

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返済免除の具体的な申請方法と審査結果

奨学金の返済免除の申請方法と審査結果についてお話していきます。

返済免除の申請方法は大学によって様々ですが、年末から年始にかけて先ほど紹介したようなポスターが大学の総務の掲示板に掲載され、免除申請を希望する人が窓口で申請書を受けとります。

その後は、申請書と推薦文、それらに関わる書類などを総務に提出していきます。

あとは結果を待つだけ。

そして、奨学金が免除される場合のみ、卒業する前に本人に内示があります。

だいたい、教授から伝えられることが多いですね。

そして、大学を卒業した年の6月ごろには、奨学金の免除の正式な書類が自宅に届きます。

日本学生支援機構の返済免除

結果受け取り後に、奨学金免除通知受け取りの確認用ハガキの返送と、住居変更の場合はその届け出が必要になりますが、免除通知が来てからでOKですから、気長に待ってください。

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返済免除申請の審査フロー

続いては、奨学金返済免除の審査フローについてです。

【STEP1】各大学ごとに奨学金免除申請者のリストを作成

奨学金の免除申請書類は直接日本学生支援機構に提出されるのではなく、まずは各大学毎に奨学金の免除申請者の順位付けしたリストを作成します。

各大学で審査基準は様々ですが、学内選考会や教授会などで行われるようです。

【STEP2】日本学生支援機構で免除者が決定

各大学から提出された推薦者リストを元に、日本学生支援機構が上位の一定の割合に対して返還全額免除、そして返還半額免除を決定します。

ここで知っておきたいことは、STEP1の学内選考さえ通過していれば、殆どの場合、最低でも半額免除にはなる確率が高いということです。

さらに、下記の記事にも書かれているとおり、奨学金の免除に関しては学内選考における教授の推薦のちからが非常に大きいため、そこまで成績が良くなくても、教授とのコミュニケーションが上手くいっていれば、奨学金を免除してもらえる可能性は十分にあります。

>>大学院中退・論文発表無しでも奨学金返還免除になった|空の気まぐれ

以上のことから、奨学金の返済免除を受けるためには、大学内で開催される選考会や教授会で推薦者リストの中に入ることがいちばん大切であることが分かると思います。

ちなみに、日本学生支援機構は学内選考の選考基準を明確に規定しているわけではなく、各大学毎に奨学生を選考する基準、選考方法が決められています。

学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献等も含めて評価し、学生の学修へのインセンティブ向上を目的としています。

引用)日本学生支援機構ホームページ

日本学生支援機構には審査基準がこのように書かれていますが、各大学ごとに決められている詳細な選考基準は公表されていないことが多いと思います。

早い段階から様々な人脈(教授や助教授、総務職員、返済免除を受けた人など)から、あなたの大学の学内選考の選考基準を聞き出し、それに合わせた対策をしていくことが大切ですよ。

※大阪大学では、奨学金免除の審査基準の点数を公表しています。あなたの大学にそのまま当てはまるわけではありませんが、参考にしておきましょう。

>>日本学生支援機構大学院第一種奨学金平成 22 年度特に優れた業績による返還免除候補者の募集(PDF)|大阪大学

その他にも、インターネットのQ&Aサイトで奨学金免除が可能かどうかの質問がいくつかありましたので、今の自分の成績で奨学金を免除される可能性があるかどうか気になっている人がいたら、一度確認してみてみるといいかもしれません。

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返還免除を申請するときに提出する推薦書の書き方

ここからは、申請書に添付して提出する推薦書の書き方についてご紹介します。

【ステップ1】本人が推薦書を下書きする

まずは、申請者であるあなたが推薦文を下書きします。

推薦者(担任の先生や指導教授など)から「あなたを是非推薦したい」と言われたのであれば、推薦者に作文を全て任せてもよいと思いますが、あなたの理由で推薦者に推薦書を書いてもらうわけですから、あらかじめ推薦文を下書きしてから渡した方が良いでしょう。

推薦書の下書きで書くべきことは、奨学金免除の申請書で記載した内容を踏まえながら、勉学への意欲が高いことや将来の目標に向けて努力していることにフォーカスを当てて書いていきましょう。

申請者の経済状況については、申請書に書くため、推薦状に書く必要はないと考えます。

【ステップ2】推薦者の下書きと捺印

下書きができたら、推薦者に推薦書の下書きを手渡し、手直しと捺印をお願いします。

その後、申請書と共に提出するという流れになります。

奨学金免除申請の推薦書の例文は、こちらのサイトに詳しく記載されていますので、ぜひご覧ください。

>>奨学金を返済免除に:申請書/添付書類の例文

私は半額免除でしたが、こちらのサイトを運営されている方は実際に全額免除になっていますので、信頼できますよ。

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返済免除を受けるための重要な3つのポイント

さあ、ここからは奨学金の免除を受けるための具体的なポイントについて、お話ししていきますね。

【ポイントその1】点数が付くように漏れなく記入する

奨学金免除の申請書では、①「大学院における研究課題等」で研究テーマの概要と、その他に②「教育研究活動等の業績」や③「特に優れた業績の要旨」について添付されている解説書に従って記入していきます。

ここでのポイントは、②と③の項目において出来るだけ多く○をつけていくということ。

なぜなら、申請書を審査する人が、各項目ごとに「0点」「1点」「2点」のいずれかの点を付け、合計点の多い順に、申請者の中から免除する人を決めているからです。

なので、可能であれば各項目でその内容を充実させて「2点」を狙っていくとより良いです。

【ポイントその2】学内だけではなく、学外の成績を残す

世間に認められる結果を残すということは、学内の成績が良いだけではいけません。

私が聞き出した選考基準から考えて行くと、学外の学会発表や表彰、海外発表、ジャーナルへの論文掲載、プレスリリース、特許出願、ボランティア活動など・・・

とにかく、学外での活動において業績を上げてポイントを稼ぐ必要があります。

大学院での成績が優秀であることは必須ですから、学内選考で他の奨学生と差別化を図るためには学外での活動で実績を上げるのが一番でしょう。

だから、まずはそのような学外活動を普段から積極的にやっていくことを心がけましょう。

そして、忘れてはいけないことは、学外の活動に参加したことが証明できるような資料、例えば、名前が載っている新聞記事や冊子などを残しておくことです。

どうしてかというと、免除申請を申請する時に、申請書に書いた業績を証明するものを提出する必要があるからです。

ちなみに、私の場合は、分厚いキングファイルに見出しを付けて、業績に当たるものをすべて添付しました。

いざ提出しようと思っても、プレスリリースのあった新聞を手に入れたりすることは難しいので、自分の名前が世の中に出た資料は必ず残しておきましょう。

ちなみに、学内選考のポイント加算などについて詳しく紹介してあるサイトがありましたので、学内選考のポイント加算のことが気になる人は一度チェックしてみると良いでしょう。

>>大学院の奨学金返済を免除してもらう方法~理系編~|まだモノなんか捨ててるの?

【ポイントその3】教授(推薦者)と上手に付き合う

途中でも説明しましたが、奨学金が免除されるための一番の条件は、大学内の選考に勝ち抜く必要があるということです。

あまり成績が良くなかったり、学内外での活動に積極的でなかったとしても、 最終的に教授から強い推薦を受けることができれば、それだけで学内選考に勝ち抜くことができる可能性があります。

これは一見、不平等な感じがするかもしれませんが、世の中に人間関係ほど難しい問題はあまりありませんので、そこを攻略できている人は奨学金の免除に値する(今後、世の中で活躍していく可能性がある)のだと思います。

最後に一言

ということで、今回は、日本学生支援機構の大学院第一種奨学金の返済免除についてお話ししました。

今回は奨学金を返済免除する方法に対して、少しテクニック的なこともお話ししましたが、本当に大切なことは、「普段から何事にもチャレンジする姿勢」です。

例えば、日本学生支援機構以外に目を向けてみると、奨学金を返済する必要のない給付型奨学金というものもあります。

すでに日本学生支援機構の奨学金をもらっている場合でも、併願して受けることが出来る給付型奨学金など、思っている以上にあなたの目の前にはたくさんの選択肢が転がっています。

それを拾い上げるか、無視するかはあなた次第・・・

さあ、あなたはこれからどのような選択をして生きていきますか?

それでは!

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