【奨学金返済ストップ】返還期限猶予願の申請手順と書き方例文まとめ

奨学金の返還猶予の決定通知 滞納返済できない

奨学金の毎月の返済(口座からの引落)を一時的に止める(猶予してもらう)ことが出来る「返還期限猶予」という制度をご存知でしょうか?

借金の返済を待ってもらうというとちょっと気が引けてしまいますが、この返還期限猶予は日本学生支援機構の正式な制度なので、この制度を活用する事によって個人の信用情報に傷がついたり(ブラックリストに名前が載るなど)、電話などでの奨学金返済の督促が来ることもなくなります。

今回は、そんな奨学金の月々の返済を一時的に止める返還期限猶予申請の具体的な方法について詳しくお話していきます。

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返還猶予願ってなに?

簡単に言うと、奨学金を借りる時に約束した月々の返済を一時的に止めてもらうお願いをすることです。

奨学金を借りて高校や大学を卒業したものの、色んな理由で奨学金の返還が滞ってしまうことがあります。

大学を卒業したものの正社員として就職ができず、アルバイトで生計を立てている人もいれば、私のように独立した時に、一時的にお金がなくなってしまう人もいます。

そこで、現状では何らかの理由で奨学金を返済する事が難しいが、将来的にちゃんと返済する意思がある人に対して、月々の返済を一時的にストップすることを認めた制度が、奨学金の返還猶予です。

返還期限猶予

災害、傷病、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合は、返還期限の猶予を願い出ることができます。そのような状態になった場合は、延滞する前にすみやかに手続きをおこなってください。
申請には所定の書類の提出が必要です。審査により承認された期間については返還の必要がありません。適用期間後に返還が再開され、それに応じて返還終了年月も延期されます。

引用)返還期限猶予|JASSO

奨学金の返還猶予を受けるための3つの条件

この奨学金の返還期限猶予を受けるためには、あなたが以下の3つの条件に当てはまっている必要があります。

【条件1】年収が300万円以下であること

奨学金の返還猶予を受けるためには、経済困難が申請理由である場合、年収が基準額である300万円より少ない必要があります。

日本学生支援機構の奨学金返済の経済困難の条件

出典)経済困難|日本学生支援機構

具体的な自分の年収を知るためには、市役所などで以下のような所得証明書を手に入れる必要があります。

奨学金の経済困難で返済できない所得証明

奨学金の返還猶予の基準となる年収とは、上記の所得証明の左上の方に記載されている「給与収入金額」のことをいいます。

奨学金の給与所得を確認する場合の注意点

出典)収入・所得を確認する際の注意点|日本学生支援機構

よく間違えてしまうのは、給与収入金額の下に書かれている「給与所得金額」が300万円以下になっていればいいと勘違いしてしまうということ。

これが少し難しいのですが、自営業者の場合は「給与所得金額」が200万円以下という基準となっていますが、給与所得者の場合は「給与収入金額」が300万円となっています。

奨学金返還猶予を受けられる給与収入300万円以下というのは、月々の手取りが15万円ぐらい+ボーナスというイメージを持ってもらうとわかりやすいと思います。

ただし、被扶養者(扶養している妻や子供、両親など)がいる場合、1人につき38万円の控除があり、更にすでに奨学金の減額返還を受けている人は25万円の控除が受けられるようです。

>>返還に関する制度変更について(平成26年4月から)

例えば、子供2人を養っている場合(38万円×2)、25万円の控除も含めると、年収が401万円の場合でも返還猶予願を受けることが出来きる可能性があることを知っておきましょう。

【条件2】願い出の時点で延滞していないこと

基本的に、奨学金の返済を既に滞納している場合は、返還猶予の願い出をすることはできません。

逆に考えると、どうにかして一旦延滞を解消してしまえば、そこから返還猶予の申請が可能となります。

なお、平成26年4月にあった返還に関する制度変更において、延滞者であっても真に返還が困難な状況にある場合、返還猶予が認められるようになりました。

延滞者であっても、現在、傷病、生活保護受給中等、真に返還が困難な場合は、現在の猶予と同時に申請することで、延滞期間のうち猶予事由に該当する期間について返還期限猶予を適用します。

出典)お知らせ|JASSO

このような事情もあるため、仮に延滞があったとしても、一度日本学生支援機構の方に問い合わせをし、どのような手続きが利用可能なのか確認することが大切です。

【条件3】個人信用情報の取扱に関する同意書が提出されていること

同意書未提出の方については、同意書に記入・押印のうえ、「返還期限猶予願」に添付する必要があります。

不明な場合は、事前に日本学生支援機構に問合せしましょう。

これらの3つの条件に当てはまった場合、奨学金の返還猶予願を提出する事が可能となります。

ただし、この返還猶予願いは、奨学金の返済がなくなるわけではなく、返還を猶予してもらうだけで、返還猶予の期限がきたら、今までと同じように奨学金を返済していく必要があります。

それじゃあ、返済期間が長くなった分だけ支払利息が増えていくのでは?と思うかもしれませんが、そこは大丈夫です。

返還猶予の期間中の利息は国庫で賄われるため、第二種奨学金の利息の総支払額は変更されません。

また、連帯保証人の代わりに機関保証制度を活用している場合も、保証期間が延長されますが、保証料の追加徴収もありません。

ちなみに、私のように学部と大学院で二種類の奨学金を借りている場合は、一度の申請でこれらの奨学金をまとめて返還免除することもできます。

返還猶予願の詳細については、日本学生支援機構のホームページをご覧ください。

>>返還期限の猶予|日本学生支援機構

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返還猶予願の申請方法と理由の書き方

手続きの方法はとても簡単です。

日本学生支援機構のホームページ載っている奨学金返還期限猶予願とチェックシート、所得証明書などを郵送で提出すればOKです。

日本学生支援機構に減額(返還猶予)申請書類を郵送

なお、申請書類は日本学生支援機構のホームページからダウンロードできます。

>>「奨学金返還期限猶予願」とチェックシート|日本学生支援機構

パソコンやプリンターなど申込書類をプリントアウトできない場合、下記の日本学生支援機構「奨学金返還相談センター」に電話して、申込用紙を郵送で送ってもらうようにお願いするといいでしょう。

奨学金返還相談ナビダイヤル

出典)減額返還・返還期限猶予リーフレット(PDF)|日本学生支援機構

ただし、申請に必要な証明書の種類は申請理由によって変わってきますので、詳しくは上記のHPや電話相談などでご確認ください。

実際に提出した書類

ちなみに、実際に私が提出した時の書類の中身を紹介しておきます。

返還期限猶予願

奨学金返還猶予申請書

提出前チェックシート

奨学金返還猶予のチェックシート

市県民税所得課税証明書

奨学金の経済困難で返済できない所得証明

確定申告書第一表

別紙1(申請理由)

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返還猶予願の申請理由の書き方と例文

返還期限猶予の申請書には、申請理由を記入する欄があります。

そこには、「あなたの収入に対して支出が多く、奨学金の返還が難しい状況」ということと、「返還期限猶予申請が通ったら、安定して返済できます」という申請理由を数値などを使って具体的にかつ明確に書いておきましょう。

返還猶予の申請理由の例文をいくつか載せておきますから、参考にしてください。

大学を卒業し2年目になりますが、就職することができず、卒業以後アルバイトで生計をたてています。日給制のアルバイトのため収入は多少変動しますが、手取りは月15万円前後で、現在の職場ではこれ以上得られる見込みはありません。支出は家賃、食費、光熱費、インターネットと携帯電話代で10万円が毎月かかり、医療費も支払っています。奨学金の返還が困難です。返還期限の猶予をお願いします。

今年中には就職して、通常の月賦金額での返還を再開したいと思っています。なるべく早く奨学金の返還を完了したいので、12ヶ月間の返還猶予を承認されたとしても、承認された期間の終了より早く再開できるようになれば、返還期限短縮願を提出します。

約2年前に勤めていた会社を退職し、現在は独立して不動産業とカウンセリングの仕事を始めましたが、今年は集客に使うホームページ作成による出費が多く、また集客が安定していないため収入も不安定な状況です。収入は、カウンセリングの約1~4万円と、自宅の一部を借家にしている家賃収入約7万円、育児休業中の妻の育児休業給付金の約15万円、そして、子供手当て(3人分)の約4万円です。それに対して、支出は、家のローン、食費、光熱費、インターネットや携帯電話、そして子供の保育費など約30~35万円で、その支払いも難しい状態です。家計が赤字の時は貯金を切り崩してやりくりしてきました。以前より減額返還を受けてきましたが、現在は貯金も底をついたため奨学金の返還が困難になりました。全奨学金の猶予をお願いします。

なお、現在は集客面に課題のあるカウンセリング業に対してホームページを導入して改善を図っている段階で、今年中には集客面の課題に対して目処をつけ、収入を安定させる見通しです。また、今年の6月には現在育児休暇中の妻も看護師の仕事に復帰する予定なので、2015年の12月ごろには家計も安定的に黒字になり、奨学金の返還が可能になると考えています。

ただし、猶予を承認された期間の予定より早く返還が再開できるようになれば、猶予返還短縮願を提出します。

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、現在の状況では奨学金の返還が困難な状況ですので、奨学金の返還猶予をお願いします。

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返還猶予が認められると送られてくる通知

返還猶予願を出してから約2週間後、自宅に「奨学金返還機嫌猶予承認通知書」が送られてきました。

日本学生支援機構奨学金の滞納督促状
奨学金の返還猶予の決定通知

これで希望通り、大学院で借りた無利子と大学で借りた有利子の2つの奨学金を1年間返還猶予してもらえます。

また、奨学金の返還猶予をした場合、連帯保証人のところにも通知が届きます。(人的保障の場合のみ)

連帯保証人のところに届く通知は、本人のところに届いたものとほとんど同じ内容で、「○○さんの奨学金の返還の猶予がみとめられました。」程度の内容です。

申請時に書いた家庭の事情や経済状況などは記載されていませんので、安心してください。

なお、この返還猶予は一年毎に更新する必要があるので、1年後にも経済状況が改善してない場合は、今回と同じように申請を出すことを忘れないようにしましょう。

最後に一言

今回は、奨学金の返済を止める返還猶予願の申請方法と理由の書き方についてお話しました。

この返還猶予願は、条件に当てはまり、事情がしっかりしていれば、比較的容易に受理されます。

もし、何らかの理由で奨学金の返済に不安がある方は、奨学金の返済が滞ってしまう前に是非この制度を活用してくださいね。

それでは!

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