奨学金の返済を半分にする減額返還の申請方法と理由の書き方

奨学金の返済額を半分にする減額返済の通知はがき 滞納返済できない

あなたは日本学生支援機構に借りた奨学金(第一種、第二種共)の毎月の返済を半額に出来る「減額返済」という制度をご存知でしょうか?

私の場合は、独立するにあたって一時的に収入が減ってしまったので、この制度に申し込みをして、実際に奨学金の月々の返済を半額にしてもらったことがあります。

返済が苦しいと感じ始めたとき、具体的には返済の延滞をする前に、ちゃんと日本学生支援機構にそのことを相談し、減額返済(半額ずつ返済)や返還期限猶予(返済を一時的にストップ)などの正式な手続きをとることで、正式に返済を待ってもらうことができます。

今回はそんな奨学金の月々の返済額を半額にする減額返済の具体的な申請方法や申請理由の例文、そして申請から実際に返済額が半額になるまでの流れについてご紹介していきます。

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奨学金の減額返還願とは?

まずはじめに、奨学金の減額返還願について少し説明しておきます。

減額返還願とは、簡単に言うと、奨学金を借りる時に約束した月々の返済額を半額に減らしてもらうお願いをすることです。

奨学金を借りて高校や大学を卒業したものの、色んな理由で奨学金の返還が滞ってしまうことがあります。

大学を卒業したものの正社員として就職ができず、アルバイトで生計を立てている人もいれば、私のように独立した時に、一時的にお金がなくなってしまう人もいます。

そこで、現状では何らかの理由で以前約束したとおりの奨学金の返済は難しいが、半額なら返済する事が出来る人に対して、月々の返済を一定期間、半額にすることを認めた制度が、奨学金の減額返還です。

減額返還でよく間違ってしまうこと

つづいて奨学金の減額返還について、よく間違うことについてお話しておきます。

奨学金の減額返還に合格したら、奨学金が半分になるわけではなく、ただ単に月々の支払いが半額になるだけで、返済期間が2倍になります。

「じゃあ、返済期間が長くなった分だけ支払利息が増えていくのでは?」と思うかもしれませんが、そこは大丈夫です。

返還期間は延長されますが、第二種奨学金の利息は国庫が負担してくれるため、返済総額は変わりません。

また、連帯保証人の代わりに機関保証制度を活用している場合も、保証期間が延長されますが、保証料の追加徴収はありません。

ちなみに、私のように学部と大学院で二種類の奨学金を借りている場合は、一度の申請でこれらの奨学金をまとめて減額返済にすることができます。

減額返済の詳細については、日本学生支援機構のホームページをご覧ください。

>>減額返還制度|日本学生支援機構

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奨学金の減額返済の5つの条件

そんな奨学金の減額返済を受けるためには、5つの条件があります。

【条件その1】年収が300万円以下であること

所得証明書等の年間収入金額、または年間所得金額(必要経費等控除後)から、一律25万円を控除した結果が300万円以下(自営業等の場合は200万円以下)であれば申請が可能です。

◆経済困難の認定にあたっての収入・所得金額の目安◆
※以下の金額はあくまで目安です。収入・所得金額が目安の金額以下でも、本人の世帯人数や収入支出の状況によっては、追加の証明書類等を求める場合や、引き続き返還をお願いする場合がありますのでご留意願います。
○給与所得者の場合・・・・年間収入金額(税込み)が300万円以下が目安(奨学金返還期限猶予(延滞据置)は200万円以下が目安)
○給与所得者以外の場合・・・・・年間所得金額(必要経費等控除後)が200万円以下が目安(奨学金返還期限猶予(延滞据置)は130万円以下が目安)

出典)返還期限猶予の証明書一覧|日本学生支援機構

ただし、被扶養者(扶養している妻や子供、両親など)がいる場合、1人につき38万円の控除があり、更にすでに奨学金の減額返還を受けている人は25万円の控除が受けられます。

>>返還に関する制度変更について(平成26年4月から)

例えば、子供2人を養っている場合(38万円×2)、一律の25万円の控除も含めると、年収が401万円の場合でも返還猶予願を受けることが出来きます。

ちなみに、この所得金額がどの書類のどの数字のことなのか分からない場合は、こちらの記事を参考にしてください。

>>収入・所得を確認する際の注意点|日本学生支援機構

>>所得証明書等の見方|日本学生支援機構

【条件その2】願い出の時点で延滞していないこと

奨学金の返済を既に滞納している場合は、減額返済の願い出をすることはできません。

ただし、延滞を解消することで願い出が可能となります。

【条件その3】リレー口座加入者であること

リレー口座といわれている本人名義の引き落とし口座を設定している事。

奨学金が毎月口座から引き落とされている場合は、すでにリレー口座加入者となっています。

ちなみに、リレー口座に未加入の場合は、リレー口座手続きの終了後に、「預・貯金者控」(金融機関受付印があるもの)のコピーを「奨学金減額返還願」に添付すればOKです。

【条件その4】月払いで返済していること。

月払い以外の返還方法(年賦、半年賦、月賦・半年賦併用)で返済している場合は、減額返還の承認により自動的に月賦の返還方法に変更され、減額返還の終了後も継続されます。

【その5】個人信用情報の取扱に関する同意書が提出されていること。

同意書未提出の方については、同意書に記入・押印のうえ、「奨学金減額返還願」に添付する必要があります。不明な場合は、事前に日本学生支援機構に問合せしましょう。

これらの5つの条件に当てはまった場合、奨学金の減額返済(半額)が可能となります。

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減額返済の申請方法と提出する書類について

続いては、減額返還の手続きの方法についてお話していきます。

手続きの方法はとても簡単です。

下記のサイト(スカラネット・パーソナル)から「奨学金減額返還願・奨学金返還期限猶予願」とチェックシート、所得証明書などを郵送で提出すればOKです。

【4】奨学金減額返還願のダウンロードについて

スカラネット・パーソナル(スカラネットパーソナル登録者のみ)

出典)減額返還|日本学生支援機構

パソコンやプリンターなど申込書類をプリントアウトできない場合、下記の日本学生支援機構「奨学金返還相談センター」に電話して、申込用紙を郵送で送ってもらうようにお願いするといいでしょう。

奨学金返還相談ナビダイヤル

出典)減額返還・返還期限猶予リーフレット(PDF)|日本学生支援機構

なお、申込書の送付の際に必要となってくるその他の証明書は申請理由によって変わってきますから、詳しくはこちらでご確認ください。

>>奨学金減額返還願に添付する証明書|日本学生支援機構

ただし、平成26年4月から、奨学金の返還開始より1年以内の初回申請時に限り、収入証明書などの証明書類の提出が不要となりましたので、その条件に当てはまる人は下記の記事をご覧ください。

>>減額返還制度の申し込みに係る提出書類の簡素化|日本学生支援機構

減額返還の申請理由とその書き方のポイント

奨学金減額返還願の中にある申請理由の欄には、「あなたの収入に対して支出が多く、奨学金の返還が難しい状況」ということと、「減額申請が通ったら、安定して返済できます」という申請理由を明確に書いておきましょう。

減額返還の申請理由の例文を載せておきますから、参考にしてください。

大学を卒業し2年目になりますが、就職することができず、卒業以後アルバイトで生計をたてています。日給制のアルバイトのため収入は多少変動しますが、手取りは月15万円前後で、現在の職場ではこれ以上得られる見込みはありません。支出は家賃、食費、光熱費、インターネットと携帯電話代で10万円が毎月かかり、医療費も支払っています。奨学金の返還が困難ですが、半額であれば返還できます。減額返還をお願いします。

今年中には就職して、通常の月賦金額での返還を再開したいと思っています。なるべく早く奨学金の返還を完了したいので、12ヶ月間減額返還を承認されたとしても、承認された期間の終了より早く再開できるようになれば、減額返還短縮願を提出します。

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減額返還の可否は通知で送られて来る

減額返済の申請が受理されると、日本学生支援機構から「返還期間変更承認通知書」と「奨学金返還の振替通知」の2種類の通知が自宅に届きます。

返還期間変更承認通知書の受け取り

奨学金返還の振替通知の受け取り

奨学金の返済額を半分にする減額返済の通知はがき

これで、申請前は毎月22,336円だった奨学金の返済が、申請後は11,780円になりました。

もし、奨学金の返済に不安がある方は、是非この制度を活用してくださいね。

最後に一言

今回は、奨学金の返済を半額にする減額返還の申請方法と理由の書き方についてお話しました。

日本学生支援機構は国が関与しているということもあり、延滞が始まる前に返済が苦しい状況を説明し、正式な手続きをとっておけば、他の金融機関のように無理に返済を強いてくることはありません。

また、先ほどお話したような条件を満たすことができれば、ほとんどの場合、減額返済の手続きを通過することができます。

もし、何らかの理由で奨学金の返済に不安がある場合は、事態が悪化する前に日本学生支援機構にそのことを伝え、どのような方法があるか電話で聞いてみましょう。

なお、何らかの理由で奨学金を減額して返済していくのも大変な場合は、奨学金の返済をストップさせる奨学金の返還期間猶予を検討してみてください。

>>奨学金の返済を止める返還期限猶予願の申請方法と理由の書き方

後ろ向きに捉えるのではなく、これから前を向いていくために必要な手続きだと考えて、状況を少しでもよくできるよう、一つ一つ確実に行動していきましょうね。

それでは!

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