母子家庭でも申込可能な3つの貸付奨学金と具体的な申込方法

奨学金の申込

母子家庭に生まれ育った人の場合、大学に進学する際に学費をどうやって工面するのかという問題に直面することが多いのではないでしょうか?

日本にはたくさんの種類の奨学金があり、母子家庭で育った人でも、一般家庭で育った人と同じように国が実施している日本学生支援機構の奨学金(無利子の第一種、有利子の第二種)に申し込むことができます。

ですが、母子(父子)家庭などのひとり親世帯で育っている場合、その日本学生支援機構の奨学金より条件の良い無利子の奨学金制度があります。

そこで今回は、母子家庭で育った人が申し込むことができる奨学金の種類とその具体的な申込方法についてお話していきます。

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【母子家庭向けその1】日本学生支援機構の奨学金

まず始めに紹介しておきたい奨学金は、日本で一番有名な国が実施している日本学生支援機構の奨学金です。

母子家庭の人が申し込める独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金

出典)独立行政法人日本学生支援機構 – JASSO

この奨学金は、母子家庭の人も一般家庭の人と同じ条件(月額、無利子・有利子など)で申し込むことができます。

日本学生支援機構の奨学金まとめ

出典)公明スポット 4月から奨学金が充実

気になる審査基準は、学力基準と家計基準があり、学力が高く、収入が低ければ奨学金に合格する可能性が高くなります。

母子家庭の人が勘違いしやすい点としては、「母子家庭の場合は一般的な家庭より親の収入が低いので奨学金に通らないのでは?」と思ってしまいがちですが、奨学金は基本的に収入が低い人の方が合格しやすい制度となっていますので、心配しないでください。

具体的な審査基準の例を見てみると、高校在学中に大学で使うための奨学金(有利子、予約採用)に申し込む場合は、こんな感じです。

母子家庭の人でも受けられる日本学生支援機構の奨学金の例

出典)第二種|日本学生支援機構

このように、家計基準の所得額の上限はかなり高めに設定されていますので、学費に困っている母子家庭の人であれば、成績が平均点以上あれば月額3~12万円の有利子の奨学金を受け取る(借りる)ことができます。

ちなみに、この奨学金に申し込む際に必要となる連帯保証人になってくれる人が見つからない場合でも、機関保証制度という制度を使えば、連帯保証人無しでも奨学金に申し込むことができます。

機関保証制度について

日本学生支援機構の奨学金の貸与を受けるにあたって、保証機関が連帯保証する制度です。
一定の保証料を支払うことで、奨学金の申込みができます。
平成16年度以降の採用者で、機関保証制度の加入者を対象として、債務保証をします。
機関保証制度加入者は、連帯保証人及び保証人は不要です。
奨学生(返還者)が奨学金の返還を延滞した場合、日本学生支援機構の請求に基づき、保証機関が奨学生(返還者)に代わって残額を一括返済します。その後、保証機関が奨学生(返還者)にその分の返済を請求します。

引用)機関保証|日本学生支援機構

日本学生支援機構の奨学金は、約9割の人が利用している奨学金ですので、まずは母子家庭であってもこの奨学金を利用できることを知っておきましょう。

具体的な申込方法については、個人ではなく学校単位で申し込みを実施しています(通信制の学校は個人で日本学生支援機構に申し込みの場合有り)ので、現在所属している学校の先生や事務員(奨学金担当者など)に詳細を聞いてみてください。

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【母子家庭向けその2】母子寡婦福祉資金貸付金

次に紹介するのは、(財)全国母子寡婦福祉団体協議会が各都道府県毎に実施している母子寡婦福祉資金貸付金の中にある「修学資金」という奨学金制度です。

この母子寡婦福祉資金貸付金は、母子家庭の母が自身の就労や子どもの学資等でお金が必要となったときに、 都道府県や中核市などから、一定の資金を無利子で借りることができる制度です。

母子父子寡婦福祉資金貸付金は、ひとり家庭の父母等が、就労や児童の就学などで資金が必要となったときに、都道府県、指定都市又は中核市から貸付けを受けられる資金で、ひとり家庭の父母の経済的自立を支援するとともに生活意欲を促進し、その扶養している児童の福祉を増進することを目的としています。
返済時の負担軽減のため、貸付利率については、無利子とします。
償還期限は、資金の種類により、3年間から20年間までとなっています。

引用)母子父子寡婦福祉資金貸付金| (一財)全国母子寡婦福祉団体協議会

この母子父子寡婦福祉資金貸付金の就学資金は一般的な奨学金と違って、親が借受人(お金を借りる人)となり、子どもを連帯保証人(連帯してお金を返す必要のある人)となることで、家族以外の連帯保証人は不要となることが多いため、新たに連帯保証人になってくれる人を探す手間が省けるケースが多いようです。

ちなみに一般的な奨学金の場合、借受人は子ども、連帯保証人は親、そしてもう一人保証人(借受人、連帯保証人が返済不可になった場合に返済義務がある人)が必要になります。

稀に地域によっては借受人や連帯保証人の考え方が異なり、有利子の貸付になってしまう場合も有りますので、その辺りはお住まいの市町村窓口で問い合わせる必要があります。

母子父子寡婦福祉資金貸付金の就学資金で借りられる金額は、先ほど紹介した日本学生支援機構奨学金の第1種奨学金(無利子)と同額です。

  • 国公立大学の自宅通学者は月額45,000円
  • 国公立大学の自宅外通学者は月額51,000円
  • 私立大学の自宅通学者は額54,000円
  • 私立大学の自宅外通学者は額64,000円

具体的な申込方法は、市役所の福祉課などが窓口になっていることが多いですので、そちらに問い合わせてみると良いでしょう。

福祉_母子・寡婦福祉資金の貸付 - 鈴鹿市ホームページ

出典)母子・寡婦福祉資金の貸付|鈴鹿市

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【母子家庭向けその3】生活福祉資金貸付制度

次に紹介するのが、各都道府県内の市町村の社会福祉協議会が窓口になり、経済的に苦しい低所得世帯に無利子、または低利息(年1.5%)で資金を貸してくる生活福祉資金貸付制度(教育支援資金)です。

借りられる奨学金の月額は、先ほど紹介した母子寡婦福祉資金貸付金などと同じぐらいの金額となっています。

母子家庭が利用できる奨学金の教育支援資金

出典)(別表1)生活福祉資金一覧|全国社会福祉協議会

この生活福祉資金貸付制度で奨学金(教育支援資金)に申し込みができるのは、母子家庭に限定されているわけではなく、経済的に困難な家庭の人となっています。

低所得世帯…資金の貸付けにあわせて必要な支援を受けることにより独立自活できると認められる世帯であって、必要な資金を他から借り受けることが困難な世帯(市町村民税非課税程度)。

引用)(1)貸付対象|全国社会福祉協議会

具体的な申込方法としては、お住まいの地域の市区町村社会福祉協議会となっていますので、そちらの窓口で教育支援資金について詳しい話を聞いてみると良いでしょう。

①福祉費、教育支援資金、不動産担保型生活資金
福祉費、教育支援資金、不動産担保型生活資金の借入れを希望される場合は、お住まいの市区町村社会福祉協議会にご相談いただき、申し込むことができます。
借入申込者よりご提出いただいた申請書類等をもとに、市区町村社会福祉協議会及び都道府県社会福祉協議会において申込内容の確認と貸付の審査を行い、貸付決定通知書または不承認通知書を送付します。貸付決定となった場合は、都道府県社会福祉協議会に借用書をご提出いただいた後、貸付金交付となります

引用)(4)借入申込みの流れ|全国社会福祉協議会

最後に一言

今回は、【母子家庭向け】申込可能な3つの奨学金と具体的な申込方法についてお話しました。

近年、母子家庭の場合、子どもの年齢が18歳になるまでの間は、各自治体などによる手当や優遇策(児童扶養手当や母子父子家庭医療費助成、義務教育就学援助制度など)を受けることができる世の中になってきましたが、子どもが成人すると母子家庭で育ったということで受けられる社会福祉によるメリットはほとんどなくなってしまいます。

義務教育が終わる中学卒業後、または高校卒業後は、大学などに進学して大きな会社に入ることを目標に勉学に励むのか、それともすぐにでも働き出して自分自身の力ですぐにでもお金を稼いでいくのか、それを決めるのは大人になった子ども自身が決め、それを実践していく、つまり、自分の人生は自分自身で決めていく必要があります。

そのような視点で、今回紹介した様な奨学金を受けるかどうかを検討してみると良いのではないでしょうか?

その他の選択肢として、返済不要の給付型奨学金に挑戦したり、働きながら勉強していくことで借りた奨学金が返済免除となる新聞奨学生という手段もあります。

>>返済不要の給付型奨学金に合格するための5つのポイント

ただ、新聞奨学生は返済不要で比較的審査に通りやすいというメリットの他に、最後まで働ききらなければ返済免除にならないなどのデメリットもありますので、新聞奨学生に申し込む場合は、その辺りのことも理解しておく必要があります。

その点について参考になる記事はこちら。

>>【実態とは?】新聞奨学生のメリットとデメリットまとめ

なお、交通事故などの不慮の事故で親を亡くした場合は母子家庭ではなく「交通遺児」、ガンなどの病気で親を亡くした場合は「がん遺児」といったキーワードで奨学金を探してみるという手もあります。

母子家庭に育っていても、自分がしっかりと前を見て歩んでいく決意をすれば、学費を工面する方法などはいくらでもありますので、自分自身の力でしっかりと決断して道を切り開いていってくださいね。

>>授業料免除の申請理由の書き方と参考例文まとめ

>>【10万円以上も】繰上返済と返還猶予で奨学金を無利子返済する方法

それでは!

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