知らないうちに奨学金が停止になってしまう3つのパターン(進学届、継続願、成績不振)

日本学生支援機構の奨学金は、知らないうちに奨学金の振込みが停止になってしまうことがあります。

奨学金で学費や生活費のやりくりをしている人の場合、急に奨学金がなくなってしまったら最悪の場合、大学を中退しなければならなくなることも・・・。

どうして奨学金が停止してしまうということが起こってしまうのか?

その原因は、以下の三つが考えられます。

  • 進学届の提出忘れ(予約採用の場合)
  • 継続願の未提出
  • 成績不振による奨学生の資格剥奪

今回は日本学生支援機構の奨学金が停止されてしまう3つのパターンについて詳しく説明していきます。

なお、奨学金の停止に関して、こちらの記事も参考になると思います。

>>【奨学金の振込日】奨学金が振り込まれない理由まとめ

>>奨学金の継続願を忘れてしまった時の4つの対処法

【パターンその1】進学届の提出忘れ(4月下旬)

日本学生支援機構の奨学金に高校生の段階で申し込む予約採用の場合、大学に進学後の4月下旬頃までに、日本学生支援機構に進学届を提出(スカラネット)する必要があります。

奨学金予約採用の進学届

出典)平成 28 年度大学等奨学生採用候補者の皆さんへ|日本学生支援機構

予約採用の場合、奨学金の合格通知を受け取ってから、受験や入学手続き、引越しなどイベントがたくさん続くことと、「奨学金に合格した!」という安心感から、大学に入学後すぐに出さなければならない進学届(だいたい4月中旬~下旬が〆切のところが多い)があったことを忘れる人がたくさんいます。

しかも、この進学届は提出しないと、奨学生としての資格を剥奪されてしまうというとても重要なものなのです。

(注)進学届を提出しないと奨学生として採用されません。

出典)平成 28 年度大学等奨学生採用候補者の皆さんへ|日本学生支援機構

もし、この記事を読んで「あぁ・・・、進学届を出すの忘れてた・・・。」という場合は、すぐに大学総務にある奨学金担当窓口にその旨を伝えてください。

多くの大学では、1ヶ月程度は執行猶予期間を設けている場合があります(大学内部での手続き作業などのため)ので、運がよければ滑り込みで手続きをすることができる可能性が残っています。

進学届を提出することができました!
本来ならアウトのようですが、今回は期限の延長がされていました。
運が良かったです。

引用)支援機構奨学金の進学届提出期限|Yahoo知恵袋

専門学校で奨学金の担当をしています。

進学届けの提出には、何回か期限があります。
4月下旬までのものは5月からの振込み開始ですが、それを過ぎても次の期限に間に合えば、1ヶ月遅れで確定はできます。
ただ、全体の把握が必要なので、奨学金担当者に入力を忘れていたことを連絡し、次の期限を確認してください。

引用)支援機構奨学金の進学届提出期限|Yahoo知恵袋

ちなみに、既に約1ヶ月の執行猶予期間を過ぎてしまっている場合は、直近の学費や生活費の支払いをどのように補うのかということを考えつつ、毎年秋頃にある日本学生支援機構の臨時採用に申し込むことを考えておきましょう。

日本学生支援機構奨学金「臨時採用」の追加受付について(第二種奨学金のみ)|神奈川大学

出典)日本学生支援機構奨学金「臨時採用」の追加受付について(第二種奨学金のみ)|神奈川大学

【パターンその2】奨学金継続願が未提出

日本学生支援機構の奨学金は最初の申し込みさえ済ませれば大学を卒業するまでずっと奨学金を受け取り続けられると思ってしまいがちですが、実はそれは間違いです。

毎年年末12~2月頃に提出する「奨学金継続願」を提出しなければ、来年度の奨学金は受け取れなくなってしまいます。

具体的には、12~2月頃に学校を通じて「貸与額通知書」が送られてきます。

その後、2月末ごろまでにスカラネット・パーソナルで貸与額通知書に載っているIDとパスワードを使って「奨学金継続願」を提出するという流れなので、その時期に届く奨学金関係の書類にはしっかりと目を通しておきましょう。

もし既に〆切が過ぎている場合は、とにかく急いで大学の奨学金窓口に行って事業を説明し、自分にはどのような選択肢が残されているのか確認してくださいね。

【パターンその3】成績不振による奨学金受取資格の剥奪

日本学生支援機構の奨学金は、成績不振によっても奨学金が停止される場合があります。

奨学生にとってこのケースが一番ドキッとする内容かもしれませんね。

では一体どの程度成績が悪いと奨学金が停止されてしまうのでしょうか?

その答えは「奨学生の適格認定に関する施行細則」にあります。

第3条 奨学規程第16条第3項及び第16条の2第3項に定める適格認定の基準(以
下「適格基準」という。)は,次に掲げるとおりとする。

~中略~

(3) 学業について
修業年限で確実に卒業又は修了できる見込があること。

引用)奨学生の適格認定に関する施行細則 – 日本学生支援機構

要するに、確実に進級ができる成績や単位取得状況であれば、奨学金を受けとるにふさわしい学生であり、成績不振が理由で留年した、またはその可能性が高い状況にある場合、奨学生としては不適格であるということです。

具体的にどれぐらいの単位数を取得していれば奨学金が停止されないのかなどについては、各大学の奨学金を担当する部署によって変わってきますので一概にどうとは言えませんが、普通に留年せずに進級、卒業できる見込みがあれば、まず奨学金が停止されることはないでしょう。

「いや、でもちょっと今期は単位を多く落としてしまって心配なんです・・・。」

留年までは行かないけど大学側から見て「ちょっとこの学生は成績が悪いぞ。」と認識されるようなケースでは、奨学金が停止される前に「警告」や「激励」の内容が記されたはがきが来ることになるでしょう。

というのも、奨学金は本当に成績がとても悪く、明らかに修業年限内の卒業が見込めない場合以外は、急に奨学金を「停止」したり、奨学生としての資格を「廃止」したりはせず、その前段階の「奨学金は支給し続けるけど、これ以上成績が悪くなったら奨学金を停止しますよ」といった内容の「警告」や「激励」という形で、奨学生に「このままだと奨学金が停止されてしまうことになるかもしれませんよ」という通知を行う仕組みになっています。

(1) 廃止
奨学生の資格を失わせる。
(2) 停止
1年以内で在学学校長が定める期間,奨学金の交付を停止する。ただし,停
止の事由が継続している場合は,当該停止期間を経過後1年を限度として在学
学校長が定める期間,停止を延長する。
(3) 警告
ア 奨学金の交付を継続する。
イ 学業成績が回復しない場合は,次回の適格認定時以後に奨学金の交付を停
止し又は奨学生の資格を失わせることがあることを警告し指導する。
(4) 激励
ア 奨学金の交付を継続する。
イ 学業成績の向上に努力するよう激励し指導する。

引用)奨学生の適格認定に関する施行細則 – 日本学生支援機構

なので、少々成績が悪くてもこのような「警告」や「激励」の通知が来ていなければ、このまま奨学金が受け取れる可能性は高いと思われいます。

ちなみに、この成績不振による奨学金の停止やそれに関連する通知の受取は先ほどの【パターン1】で紹介した奨学金の継続願をきっかけに、3~5月頃に送られてくることが多いようです。

通知を受け取ってしまった場合は、その内容をしっかりと読んで現状を真摯に受け止め、これからの生活パターンを見直していってください。

最後に一言

今回は、知らないうちに奨学金が停止になってしまう2つのパターンについてお話しました。

奨学金がなければ途中で大学を自主退学しなければならなくなってしまう人が多いと思いますので、奨学金が停止されてしまうこれらのパターンには極力注意を払って、奨学金が停止されてしまわないようにしていってくださいね。

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