【実態とは?】返済不要の新聞奨学生のメリットとデメリット

【デメリットその1】はじめのうちは体力が持たない

新聞奨学生の朝早起きして、大量の新聞を自転車に乗せて配達しなければならず、相当な体力を必要とします。

最初の1~2ヶ月は、その生活に慣れるために相当苦労する人が多いよう。

新聞奨学生の配達部数はエリアによっても違うが、平均250部。総重量は多い日で70キログラムほどにもなる。私は運動経験がほとんどない。息切れしながら、自転車をこいで岸田君についていく。

「大変なのは最初の3カ月でした。その時期さえ乗り切ってしまえば、この生活が日常になりますから」

引用)密着! 新聞奨学生との1週間――「学費も生活費も、子供自身が稼ぐ」という選択|PRESIDENT Online

【デメリットその2】自己都合で夕刊を休めない

新聞奨学生は、販売店側からは「バイト」というよりも「正社員などと同じような責任を受け持つ立場」であると捉えられているようです。

勤務の面で通常の学生のアルバイトと違うのは、新聞販売店の一スタッフとして責任のある行動を求められる点だ。仕事に穴をあけると、代わりの人が配達をせねばならない。“テスト前だから休む”というわけにはいかないのだ。

引用)密着! 新聞奨学生との1週間――「学費も生活費も、子供自身が稼ぐ」という選択|PRESIDENT Online

業務として夕刊の配達などが有りますから、普通の大学生なら当たり前にできる活動、例えば授業が終わってから友達と遊んだり、午後からの活動であるサークルやクラブ活動に参加する事はまず出来ません。

その他にも、大学の必須科目があるからとか、テスト前だからとか、就職活動をしたいからとか、それらは個人的な理由として認識されることが多く、そのような理由で夕刊を含むその他の業務を休むことは出来ないという認識を持っておきましょう。

夕刊が休めないことについて、奨学会事務局に相談するという手もありますが、オイラはあんまりうまくいったという話を聞いたことがないです。
(奨学生がオーナー店、あるいは傘下の店舗に配属された場合、力関係が「オーナー店>事務局」なので。事務局から「所長と話し合って自分で解決して欲しい」って言われて、結局辞めちゃった人間なら何人も知ってます)

引用)新聞奨学生のメリット・デメリット。|続ドクパニッキ

【デメリットその3】配属先の販売店によって当たりはずれが大きい

私が新聞奨学生を全力でオススメできない理由は、配属される販売店によって新聞奨学生への待遇の良し悪しが大きく変わってくるということ。

もしも悪い販売店に当たってしまった場合、新聞奨学生の募集ときに聞いた説明とは全く異なるような業務量をこなすよう強制されたり、理不尽な理由から給与を減らされてしまうなどの場合もあるということ。

新聞奨学生を募集するさいのパンフレットと実際の仕事が違っていた。新聞配達や集金等と書かれており、「等」には販売促進のポスティングや販売店のキャンペーンをやらなければならない。その時間を負わせると一日5時間の配達時間の倍になることもある。新聞代金の集金ができない場合には、自腹を切らなくてはならない。また、間違えて配達をするとペナルティとなり、給料が減らされ給料が半分しかもらえないこともあった。病気でも休めないこともあるという。

引用)新聞奨学生 新聞が書かない新聞の闇|BLOGOS

新聞奨学生のことを書くと「いや、そんなに酷いことはなかった」と反論をいただくこともあります。
でもね、この新聞奨学生の問題って、「奨学生が直接受けた待遇の善し悪し」じゃなく、「優良店と劣悪店が混在してて、その待遇を自分では選択出来ないし改善も出来ないことが問題」だと自分は思うんです。

引用)新聞奨学生のメリット・デメリット。|続ドクパニッキ

問題ばかりの販売店が多いというわけではないようですが、それぞれの販売店が大なり小なり課題を抱えていて、販売店で働き始めてみないとその実情が分からないというこを、しっかりと理解した上で決断する必要があります。

【デメリットその4】決められた日まで働ききらないと奨学金が免除にならない

新聞奨学生は、給付型奨学金のようにただ単に奨学金を貰えるというわけではありません。

まず、無利子で奨学金を借りて、ある決められた期間を新聞配達業務をして働くことで、借りた奨学金の返済を免除する事が出来るという仕組みになっています。

奨学金は、卒業まで働いていれば返済の義務は限度額を超えたもの以外基本的に発生しないが、事情があって中途退会などする場合は奨学会への一括返済が必要となる。

引用)新聞奨学生|Wikipedia

ただ、この制度の場合、中途退会で借りた奨学金を一括返済するためのまとまったお金を用意できない新聞奨学生が多く、一度奨学金を受取ってしまったら、どんなに大変でも途中で新聞奨学生をやめることが出来ないという状況に陥る場合が有ります。

奨学生の生活に耐えられなくても、この貸付金を返済しない限りはやめることができない。逃げた場合、親元かもう一人の保証人に請求書がまわることになる。

引用)新聞奨学生とは|はてなダイアリー

【デメリットその5】新聞奨学生を簡単にやめられない

実際に新聞奨学生になってみて、悪い販売店に当たってしまって体力的に、精神的に新聞奨学生を続けることが出来なくなったり、学業と業務を両立できなかったりして、新聞奨学生をやめたいと思っても、なかなかやめさせてもらえないことが多いようです。

自分もかつて、大学に通う新聞奨学生で、2年間、新聞奨学生として働いた後、なんとか2年目で新聞奨学生を辞めた者です。
なにがなんでも、辞める意志が必要だと思います。

自分の場合、年末に、その年度の3月で辞める意志を所長に伝え、断られても罵倒されても叱責されても脅されても、何度も何度も自分の意志が変わらない事を伝え、宣言通り3月で辞める事ができました。

私の所属していた職場の場合、あの手この手で、新聞奨学生が退会を諦めるように、あらゆる圧力をかけてきます。

決して逃げ出さず、3月までは、今まで通り、キッチリと働き、3月末で、キッパリと辞めましょう!

引用)新聞奨学生2年目がそろそろ終わるのですが・・・|Yahoo知恵袋

本題ですが私はどうやって辞めたかと言いますと荷物をまとめ販売店を出てから育英会に連絡しました。何故かというと強引なやり方をしないと辞めさせて貰えないからです。でないとズルズルこのままいくハメになります。

引用)新聞奨学生 辞めたい。 仕事がきつい|Yahoo知恵袋

これが一番のデメリット。

各育英会を見てみると、奨学金だとか貸付金だとかシステムが複雑でわかりにくくなってますが、学費は基本的に借りたお金なので返さねばなりません。

今はいくつかの育英会では違うようですが、基本的に学費の返済は辞めるときの一括返済です。

これが新聞奨学生が「現代の奴隷システム」と呼ばれてるゆえん。

ちょっと考えてみてください。

新聞奨学生制度を利用しようと思う人は大部分が入学金や学費を自分で調達することが困難な人たちです。

そういう人が辞めるときに学費を一括返済出来るでしょうか?

出来ないですよね。

労働条件、居住環境が劣悪な店に配属された場合、育英会事務局は何もしてくれないし、店側も改善する気がない。

だったら心身が壊れる前に辞めたくても辞められない。

これがどんなに恐ろしいことか考えてみてください。

これを奴隷といわずして何を奴隷というのか。

引用)新聞奨学生のメリット・デメリット。|続ドクパニッキ

ここまで読み進めてくると、新聞奨学生の大きなデメリットに尻込みしてしまいそうになります。

ただ、よく考えてみておきたいことは、新聞奨学生の日々の業務をバイトなどと同じように「働いてお金を得るという手段」として考えると、圧倒的に効率が良い方法だということ。

ただ、何が心配かというと、「劣悪な店に配属されても、やめる時にはこれまで受け取った奨学金を返せないので、やめられない・・・。」ということなのではないでしょうか?

新聞奨学生は日本学生支援機構の併願をおすすめします

では、具体的にどうやってまとまったお金を準備しておくかというと、答えは簡単です。

新聞奨学生になると同時に日本学生支援機構で奨学金を借り、そのお金を使わずに貯めておけばいいのです。

新聞奨学生をやめたいと思った時に新聞社に返済すべきお金は、やめたいと思った時点まで受け取った奨学金(給料などは含まない)の総額です。

ですから、一番ベストなパターンは新聞奨学生になると同時に、日本学生支援機構で新聞奨学生として毎月受け取る奨学金と同じ分だけ奨学金を借りておき、それが口座に振り込まれても使わずに銀行に貯めておけばOK。

こうすることで、万が一新聞奨学生をやめたいと思った時でも、その貯めていたお金で新聞奨学生として借りていた分の奨学金を一括返済することができますので、サラッと新聞奨学生をやめることができます。

新聞奨学生は「配属先の当たり外れが大きい」ので、そのような経緯で劣悪な配属先をやめた後は、別の新聞奨学生を受けるなどして、当たりの配属先に配属されるまでそれを続けていけば、最終的には新聞奨学生として当たりの配属先が見つかるでしょう。

逆に、新聞奨学生になって良い営業所に当たった場合、そのまま新聞奨学生を継続することで、必要なお金のほとんどは新聞奨学生で賄うことができます。

その場合は、口座に貯めてある日本学生支援機構から借りたお金はそっくりそのまま残っていることになりますので、卒業の時点でそのお金を日本学生支援機構に繰り上げ返済という方法で返済してしまえば、卒業後の借金はなくなることになります。

もし、新聞奨学生を本気で検討している場合は、このような方法を使って、万が一に備えておきましょうね。

最後に一言

今回は、新聞奨学生の実態とメリット、デメリットについてまとめました。

新聞奨学生はメリットが大きい代わりに、デメリットが大きいのも特徴の一つです。

「新聞奨学生」は奨学生というネーミングなので、なんとなく守ってもらえたり、育てもらえるようなイメージを持ちがちですが、そうではありません。

新聞奨学生になったら、あなたは希望通り大学に通うことができる一方、ほぼ社会人と同等の扱いを受けながら新聞配達業務でお金を稼ぐという両立の難しいことを要求されることになります。

「それでも、新聞奨学生になって大学に行きたいか?」

私は、その答えが「YES」の人にだけ、新聞奨学生になることをオススメします。

余談ですが、この記事をまとめながら私が感心したのは、ある新聞奨学生が言っていたこの一言。

「新聞奨学生は朝起きるのが辛い。雨の日が辛い。友人の付き合いを断るのが辛い。でも、その大変さを知りながら、18歳の若者が“親に頼らず大学に行く”と決断した点を一番評価してほしい」

引用)密着! 新聞奨学生との1週間――「学費も生活費も、子供自身が稼ぐ」という選択|PRESIDENT Online

新聞奨学生は、単なる奨学生ではなく、奨学金と給与、家賃などをあわせると年間300万円、大学卒業の4年間合わせると1200万円ものお金を受け取りながら、大学にも進学する事が出来る”仕事”のこと。

生まれ育った環境が悪く、高卒で就職という選択をしてしまうと日中に大学に進学する事はほぼ不可能でも、新聞奨学生という”厳しい道”を選ぶ決断ができれば、自らの力で大学に進学する事が可能となり、かつ、卒業する時に借金を背負うリスクも減らすこともできます。

また、日本学生支援機構の奨学生と併用することで、万が一、劣悪な販売店に配属された時に備えることは可能です。

ただ、それでも新聞奨学生は毎日が厳しい。

でも、どんな環境でも、自分が決めた道だから頑張れる。

そして、そこを耐え抜いた後は、それを耐え抜いていない人と大きな差(借金の有無、社会人としての責任感、自分が決めたことをやり遂げる力など)が生まれることになる。

それが新聞奨学生という制度が目指している本当の姿なのではないでしょうか?

一度じっくりと自分の将来について考えてみてくださいね。

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