私が日本学生支援機構の奨学金は「悪ではない!」と言い切る6つの理由

【理由その1】成績が突出して良くなかったとしても奨学金を借りることができる

今から15年ほど前、日本学生支援機構の前進である日本育英会の頃は、成績が良い人しか奨学金を借りることができない無利子の奨学金がメインでした。

もちろん有利子の奨学金よりも無利子の奨学金のほうが奨学生に対して優しい制度ではあるのですが、その反面、無利子の奨学金を借りられる学生は、成績優秀な人だけに限られていたため、実際のところそのような無利子の奨学金を受け取れる人は少なかったということになります。

ですが、日本学生支援機構が創設(1999年頃)に設立されたされてからは、有利子の奨学金制度が拡充され、高校生の段階で成績が振るわなかった学生でも、本人の大学進学の意思さえあれば奨学金を借りられるようになりました。

奨学金事業について

引用)奨学金 さらにローン化|日本共産党

日本学生支援機構の「学生生活調査」(平成24年度)によると、奨学金を受給している学生の割合は、大学学部(昼間部)で52.5%、大学院修士課程で60.5%、大学院博士課程で66.2%というように、現在では大学に進学する学生の半数以上は何らかの奨学金を受給しており、このうちの約6~7割程度は日本学生支援機構の奨学金を利用しています。

日本学生支援機構が有利子の奨学金を拡充してくれたことによって、高等学校のように決められたことしか学ぶことができないような場所で能力を発揮できなかった人でも、自分に合ったテーマを学ぶことができる大学に進学できるようになりました。

大学は勉学以外にも、サークルやクラブ活動などを通して人間関係の幅を広げたり、アルバイトなどをして社会人としてのマナーを身につけたり、たっぷりとある時間を使って海外留学をして人とは異なる経験をしてみたりと、様々な角度から自分自身を成長させることができる場所です。

高校の成績が悪かったということは、単に高校の教育と自分のやりたいことが一致していなかったからということも多々あるので、高校の成績だけで自分の可能性を低く見積もらないようにしましょう。

ただ、奨学金を借りたからには、卒業後、その奨学金を返済していかなければなりません。

中には就職活動で失敗してしまったり、給料の良い企業に就職できなかったりして、奨学金を返済できずにどうしようもなくなってしまうと言うようなケースも目立ってきているようです。

>>多額の奨学金の返済ができない・・・結婚にも影響の恐れあり

あくまでも奨学金は、家庭の経済的な環境が整っていないことが理由で大学での勉学のチャンスを手に入れることができないような学生を救うために設けられている制度です。

そこから受け取ったお金を使って、遊ぶも、学ぶも、どうしようとすべて自分の責任です。

私は遊ぶことも大切な人生経験だと思っていますので、奨学金を使って遊んでも全然OKだと考えています。

ただ、最低限、大学を卒業するまでには自立した人間として、奨学金を返済していけるだけの人材に成長しておけさえすれば、つじつまが合うのではないでしょうか?

【理由その2】進学を希望する本人の名義でお金を借りられる

奨学金の申込を検討している人の家計の状況は厳しい場合がほとんどであり、事故や病気、障害、死別などの理由によって、両親の名義では教育ローンを組めないというケースもあります。

中には両親がいくつかの借金をしてしまっていているために、両親の名義では教育ローンの審査で落とされてしまうケースもあることでしょう。

ですが、日本学生支援機構の奨学金は、大学に進学を希望する学生本人の名義で契約をするため、仮に両親が借金を抱えていたとしても、奨学金を受け取ることができます。

日本学生支援機構は進学を希望しているその学生が大学で勉学に励み、将来有望な企業に就職し、そこで得られた給料から奨学金の返済をしてくれることを見込んでお金を貸してくれます。

つまり、奨学金は大学への進学を希望しているあなたの可能性を信じているわけであり、あなたが生まれ育った環境が良かったかどうか、両親が借金をしているかどうか、ということは基本的には関係ありません。

利潤を追い求める(貸し倒れのリスクを嫌がる)民間の金融機関とは異なり、国の学生支援の一環として行われている日本学生支援機構の奨学金は、進学を希望する学生に対してできる限り平等に進学のチャンスを、それ以上に、経済的に恵まれなかった環境を変えていくチャンスを与えてくれています。

【理由その3】驚くほどの低金利、かつ在学期間中は無利子

日本学生支援機構の奨学金には、無利子の第一種奨学金(返済額=貸与額)と有利子(返済額=貸与額+利息額)の第二種奨学金があります。

実際のところ、無利子の第一種奨学金は高校における成績の平均値が3.5以上でないと申し込むことができないため、比較的学力条件のゆるい有利子の第二種奨学金に申し込む人が多いのではないかと思います。

できれば無利子で借りられればいいのになぁと思うかもしれませんが、がっかりしないでください。

実は、有利子の第二種奨学金も大学の在学期間中は利息がかからない制度になっているため、実質的に利息が発生し始めるのは大学を卒業して奨学金の返済が始まってから。

つまり、在学期間中は無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金にあまり違いはありません。

また、第二種奨学金は有利子ではあるのですが、その金利はとても低く、実際のところ、とても良い借金であると言えます。

第二種奨学金の金利

出典)第二種奨学金の利率・利息について

例えば、平成26年に貸与終了となった人の場合、利率固定方式でも1%未満の低金利となってることが分かります。

よくCMなどで見かけるアコムやアイフルというような消費者金融(カードローン)のキャッシングやクレジットカードのリボ払いの金利はだいたい15~18%、マイカーローンで3~7%、民間の銀行が提供している教育ローンで3~5%、マイホームローンで2~3%というイメージ。

奨学金とその他の借金との金利の比較

これを見ると一目瞭然ですが、国がてこ入れしている日本学生支援機構の奨学金はその他の借金と比べて圧倒的に金利が安いということが分かります。

仮にですが、月々4万円の第二種奨学金を金利1%で4年間借りた場合、消費者金融のような金利18%の借金とでは、一体どれだけ返済総額に差がでるのか計算してみると・・・

第二種奨学金(金利1%)の場合⇒返済総額154万円(利息の合計は10万円)

第二種奨学金の金利1%の返済総額

出典)【 日本学生支援機構 】 奨学金月返済額計算<利率指定型>|ke!san

消費者金融など(金利18%)の場合⇒返済総額386万円(利息の合計は242万円)

第二種奨学金の金利18%の返済総額

出典)【 日本学生支援機構 】 奨学金月返済額計算<利率指定型>|ke!san

この結果を見て分かっていただける通り、日本学生支援機構の第二種奨学金は有利子ではあるのですが、金利がとても低いため、実際のところ無利子と返済総額がそこまで変わらない、変わったとしても、そのほかの金融機関で借りるより相当金利分を安く借りられる制度です。

この第二種奨学金の1%前後の金利で借りられる条件の良い借金は他にはないといっても過言ではないほど。

私も起業してから、融資をしてもらうために銀行や政府系金融機関などから何度か借入をしたことがありますが、このような1%を下回るような超低金利で融資してくれるところは、国が関与しているところ以外、まずありえません。

なぜなら、借金の金利が決まる仕組みは、信用があれば低金利、信用がなければ高金利になる仕組みだからからです。

第二種奨学金は、国がその信用を使って民間の金融機関から低金利で第二種奨学金で貸し出すためのお金を大量に借り入れてくれ、それを信用の全くないと言ってもいいような身分の学生に横流ししてくれる制度だと考えた方がいいでしょう。

普通なら、未成年の学生が銀行の窓口に行って「学費に当てるためのお金を貸してください。」と言っても、サラッと門前払いされます。

本当かどうか確かめたいのなら、一度やってみるといいでしょう(笑)

国が学生との間に割って入ってくれているおかげで、私達は信用の全くない(お金を稼ぐ可能性が未知数という意味の)学生という身分でも数百万円という借金を、しかも超低金利で借りることができるようにした、それが第二種奨学金というわけです。

このように、風評の悪い貸与型で有利子の第二種奨学金だったとしても、本当はとても魅力的な条件でお金を借りることができるという風に認識しても良いのではないでしょうか?

続いては、日本学生支援機構の奨学金が悪ではないと言い切る理由その4~5についてお話していきます。

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