【必読】奨学金の返済がはじまる前にやるべき5つのこと

【やるべきことその3】奨学金の返還期限猶予に申込む

続いては、第二種の有利子奨学金の返済を楽にするために、就職直後の給料が少ない期間に奨学金の返還をしなくて済むようにしてしまいましょう。

そのために利用するのが、返還期限猶予という制度。

返還期限猶予とは、奨学生本人に返還困難な事情があるときに、願出によって返還を一時的に停止して先送りにする制度のこと

普通は、大学院に進学する場合、大学生の間借りていた奨学金の返済を就職するまで待ってもらうためによく使われる制度なのですが、それ以外にも、経済的な理由(税込年収300万円以下など)でも活用する事が出来ます。

◆経済困難の認定にあたっての収入・所得金額の目安◆
※以下の金額はあくまで目安です。収入・所得金額が目安の金額以下でも、本人の世帯人数や収入支出の状況によっては、追加の証明書類等を求める場合や、引き続き返還をお願いする場合がありますのでご留意願います。
○給与所得者の場合・・・・年間収入金額(税込み)が300万円以下が目安(奨学金返還期限猶予(延滞据置)は200万円以下が目安)
○給与所得者以外の場合・・・・・年間所得金額(必要経費等控除後)が200万円以下が目安(奨学金返還期限猶予(延滞据置)は130万円以下が目安)

出典)返還期限猶予の証明書一覧|日本学生支援機構

この税込年収が300万円以下というのは、手取り20万円前後+ボーナスぐらい。

大卒者の初任給は約20万円(厚生労働省の統計)なので、大半の人は普通に就職したときのしても、奨学金の返還を一時的に停止できる返還期限猶予の経済困難の認定を受けることが出来ます。

>>学歴別にみた初任給|厚生労働省

就職直後の給料が少ない期間に奨学金の返済をしなくて済むだけでもありがたいことなのですが、ここで着目したい点は、この奨学金の返還が猶予されている期間は利息がかからないという点。

なお、在学中は無利息です。

引用)第二種(利息が付くタイプ)|日本学生支援機構

例えば、利息を含む支払い総額が500万円の奨学金を3年間返還猶予した場合、三年後から支払うべき返済総額は500万円のままになります。

大学を卒業した直後、あなたの税込み年収が300万円以内であれば、迷わずこの返還期限猶予に申し込んで、奨学金の返済をとめておきましょう。

その具体的な方法はこちらの記事が参考になると思います。

>>奨学金の返済を止める返還期限猶予願の申請方法と理由の書き方

【やるべきことその4】返還猶予+貯蓄+繰り上げ返還=利息免除(無利子化)の仕組みを理解する

ここからこの話の大事な部分に入っていきます。

私が本当に知っておいてほしいと思っていること、日本学生支援機構から送られてきたしおりを隅から隅まで目を通した人だけが知っていた”得する秘密”は、ここから先にあります。

それは・・・

返還猶予と貯蓄、そして繰り上げ返済を組み合わせることによって、他の人と同じように奨学金を返済してくにもかかわらず、利息分だけあなたの手元にお金を残すことができる

ということ。

どういうことか?

基本的に日本学生支援機構の奨学金は借金なので、借りたお金を返していく必要があります。

ただ、以下の3つのSTEPを踏んでいくことによって、支払うはずだった利息分が手元に残ったままになります。

奨学金の利息を無くす3STEP

【STEP1】返還猶予願を提出する

まずはじめに、返還猶予願を提出します。

返還猶予願が受理されると、リレー口座として登録してあった口座から奨学金が引き落とされなくなります。

返還猶予願を提出するためには、リレー口座の登録や住所変更などがすんでいる必要があるので、そのあたりは事前にササッと済ませておいてくださいね。

【STEP2】返還猶予された分を貯蓄する

返還猶予願によって返済せずに済んだ分のお金は、そっくりそのままリレー口座に毎月貯めていきます。

この時点では返還猶予願を出したとしても、日本学生支援機構からの引き落としがないだけで、結局手元に残って自由に使えるお金の量は変わっていません。

ただ、リレー口座に引き落とされるべきだったお金が引き落とされずに貯まっていくだけです。

【STEP3】返還猶予が切れた段階で繰り上げ返還する

返還猶予願は1年ごとに更新する必要があります。

税込み年収がおおよそ300万円を超えると返還猶予願の更新が続けられなくなりますので、そこから強制的に奨学金の引き落としが始まっていきます。

この段階で、返還猶予願で返還を延ばしながらリレー口座に貯めてきたお金を使って、奨学金を繰り上げ返済してしまいます。

すると、繰上げ返済によって返済された月の利息は免除されるため、それらの期間の利子分は引き落とされずにリレー口座に残ることになります。

※繰り上げ返済とは・・・

毎月自動的にリレー口座から引き落とされる割賦金のうち、返還期日の到来していない割賦金を繰り上げて返還すること。

この繰上げ返還を利用するメリットは、繰上にあたる期間の利息がかからない、つまり、無利息で返済できるという点です。

第二種奨学金の場合、その繰上にあたる期間の利息はかかりません。

~中略~

(例) 第二種奨学金を返還中のA子さんの場合

借用金額 1,200,000円
年利率 1.9333333%
月賦返還
返還回数 144回

<通常返還した場合>
34回目~43回目(毎月支払)=94,230円
返還金額 94,230円

<繰上返還した場合>
1回目から33回目まではすでに返還済みで、2014年9月27日に繰上返還(当月分+繰上9回分=計10回分)する場合
34回目(当月分)=9,423円
35回目~43回目(繰上分)=71,620円
返還金額 81,043円

※繰上げ返還した場合、2014年9月27日に引き落とされる金額は81,043円となります。
35回目~43回目までの、通常返還した場合にかかる、13,187円の利息はかかりません。
⇒(通常返還した場合の合計)94,230円-(繰上げ返還した場合の合計)81,043円=(繰上期間の利息の合計)13,187円

引用)奨学金の繰上返還|日本学生支援機構

例えば、下の条件で奨学金を借りていた人が3年間返済猶予によって返済が猶予された場合、上の3STEPを実施すると、約4800円(毎月の利息分)×12ヶ月×3年=172800円を支払わずに済むことになります。

毎月の奨学金の返済額のうち約15%は利息になっている

このステップを実施するメリットは無利子化だけではなく、返済猶予を受けている期間はリレー口座にお金が貯まっている状態にあるため、もし何らかの理由で急にお金が必要になった場合にもある程度対処できる財務状況を生み出すことが出来るという点にもあります。

就職直後の給料が少ない期間に、ある程度の安心感や余裕を持ちつつ、最終的には払わなければならなかった奨学金の利子を払わなくて済むようにしていく方法というわけです。

続いては、この方法で一番重要な5つ目のやるべきことについてお話していきます。

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